写真的

鉄骨と影絵

個展準備態勢、に入っている。来年も3月上旬だ。「鉄骨」と「影絵」というキーワードがずっと気になっていて、セレクションもそのラインで動いている。あまりにベタベタ、わかりやすすぎて涙も出ない。いや、きっとわかりやすい方がいいのだ。過剰に意味を込...
写真的

カメラ、について

ふと思い立って防湿庫の整理をする。35ミリカメラで撮っていた頃の主力であったニコンのF2、FE。友人から永久に借りているF。戦前型のライカや二眼レフ、フォクトレンダーの6x9なんてのまである。コニカのビッグミニはまだ電池が生きていて、ちゃん...
写真的

水が空中を落ちてくる

雨の中で撮影するのは嫌いではない。カメラが濡れようがレンズに水滴が付こうが、ほとんど気にしない。考えてみると、水が空から落ちてくるというのはかなり異常な現象であるように思われる。今日、自分に当たった雨滴が地に吸い込まれ、地下水となり川となり...
よくわかんない

ゲーテ降臨

秋の陽を背にうつらうつらしていると、ゲーテがあの世から降りてきた。・・・・・・・・・「先日はわしのワイマールの家を訪ねてくれてありがとう」「これはこれはゲーテさん!こんな東洋のはずれまで、いったいどうなさったんですか。とにかくゆっくりしてっ...
展覧会行ってきた

時間の終わりの中の時間の加速

杉本博司展、行ってきた。巨大なモノクロプリントの数々。それはそれは壮絶なクオリティ絵巻なのだが、見ていてこっちの体温がどんどん下がっていくような感覚になってしまった。いわゆるファインプリントもほどほどのサイズで見ている分には、盆栽を愛でるよ...
よくわかんない

いいぞ太郎!

バカにされそうで今までだまってたんだけど、岡本太郎、結構好きなんだよな。ここ数年、再評価されるようになってきたので、今ならカミングアウト、大丈夫と踏んだ(笑)。「太陽の塔」好きだし。「顔のグラス(←若いもんは知らんだろ?)」欲しかったし。「...
写真的

ベンヤミンとモホリ=ナギ 2

肝心なところをいい加減に済ませていた。ベンヤミンが引用したモホリ=ナギの論考、同じ部分をもう一度、今度は訳者を代えて読んでみよう。・・・しばしば新しいものは長い間、正しく利用されない。それは古いものにより阻止される。新しい機能は伝統的形式の...
写真的

ベンヤミンとモホリ=ナギ

ベンヤミンの有名なエッセイ「写真小史」の中には、モホリ=ナギの言葉が引用されている。新しいものの創造的可能性はたいていの場合、徐々に発見されてくる。新しいものの出現によって基本的にはすでに用済みとなっていながらも、兆しつつある新しいものに圧...
写真的

写真の4つのタイプ

つづき。その組み合わせの4つのタイプを書き出してみる。●タイプ1(物質で撮り、物質で見せる)物質として撮ることは、撮影機会の希少性がそのままイメージの価値に転化する傾向をもっている(シャッターチャンス、という概念)。機会は時間の流れの中で慎...
写真的

横長・縦長 2

昨日のつづき。それで、電子スクリーンが横長に向かうのは、それが最終的に視覚を覆い隠すようなことを目指しているからだろう。つまりアイマスクというか、ゴーグルというか、とにかくそんなもので人間の全視覚を乗っ取り、別なイメージを脳に送り込もうとい...