水が空中を落ちてくる

雨の中で撮影するのは嫌いではない。カメラが濡れようがレンズに水滴が付こうが、ほとんど気にしない。

考えてみると、水が空から落ちてくるというのはかなり異常な現象であるように思われる。

今日、自分に当たった雨滴が地に吸い込まれ、地下水となり川となり、海に入って蒸発し、雲となって流れて再び雨滴となる。その全く同じ水分子と再会する確率を計算する、という話をどこかで読んだ。地球上の水は有限で、しかも地球の外と出入りがないわけだから、それは地球の表皮部分をずっと循環している(電気分解したら分子がバラけるだろう、とかいう面倒な話は抜きね)。同じ分子との再会の確率は限りなくゼロに近いけど、決してゼロではないのだ。

タイトルとURLをコピーしました