ヨーロッパケナガイタチ・ドイツカワウソセンター

[ Polecat at Otter-Zentrum Hankensbüttel. Otter-Zentrum means otter center in German. They keep not only Eurasian otters but also several Mustelidae animals. They give that small animals large site. And have frequent guidances all day. ]

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7年前、ベルリンの地下鉄でポスター(右のプロフィール欄を見てね)を見てその存在を知って以来の、長年の懸案であった、ハンケンスビュッテル・カワウソセンター(Otter-Zentrum:オッターツェントルム)を訪ねました。カワウソセンターに行ったからといって、いきなりカワウソの写真を出すのもあまりに芸がないので、まずはヨーロッパケナガイタチからご覧ください。

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まあ、かわいい!

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ヨーロッパケナガイタチはドイツ語でイルティス(Iltis)と呼ばれます。英語だとポールキャット(Polecat)なんて呼ばれるので、ひょっとするとネコの一種かと誤解している人もいるのかもしれませんが、イタチ科ですのでよろしく。フェレットの原種と言った方が通りがよさそうです。

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カワウソセンターは、ユーラシアカワウソの保護保全活動と飼育展示を通した教育普及活動を行っている施設ですが、生息域を同じくするイタチ科動物についても飼育展示をしているのです。

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ごはんちょうだい!

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キーパーさんが説明をしている間はおあずけです。

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まだかいな

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あれ、3匹になった。

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と思ったら4匹いた!

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ちょうだいちょうだい

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こんな感じで食い付かせて引き上げ、アゴの力が強いことを説明しています。

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もらったあ!

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おいおい書きますが、とにかく各動物の放飼場が広い! 体の小さいイタチ科動物だから、小さいスペースでいいや、なんていう発想はありません。

しかし、それは同時に「動物が出てこない・見えない」という問題を引き起こします。そのため、カワウソセンターではガイドを頻繁に行っています。朝から閉園まで、15分ごとにどこかの動物のガイドをやっているので、それについて回っていれば必ず動物の姿が見える、というわけです。言い方を変えると、ガイドスケジュールに逆らってテキトーに回っても動物には会えない可能性が高い。

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それとカワウソセンターの展示が面白いのは、動物を自然の中だけで見せるのではなく、動物が人間の生活空間の中に現われる場面を見せてくれるところ。

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暗闇でこんにちは~

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おじゃましてます

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という感じで、これは納屋に現われたケナガイタチ、という設定の展示(看板にあるSumpfは沼地で、ケナガイタチの生息環境に合わせた展示テーマになっています)。

センターのこの展示スタイル、後日お見せするムナジロテンではもっと気合いが入っていました。

第三者から見ると、実に面白い展示なのだけど、実際にこの辺に住んでイタチ科動物の「被害」にあっている人たちからは、批判的な声も出ているらしい(フランスのカワウソ友達から聞きました。地元のタクシーの運ちゃんが言ってたそうな)。

でもカワウソセンターでは、そんなイタチ科動物と共存していくための相談活動なんかもやっている。いわゆる世界の珍獣でも何でもない、地味な地元の野生動物とどうやって共存していくのか、というちょっと面倒な問題から逃げずに、真正面から解決のためのアクションを続けている。これ、すごいことだと思う。

・・・

ところでこんな面白いものが。
イタチ科動物のジャンプ力くらべ!

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アナグマ(Dachs)1.8m
イイズナ(Mauswiesel)2.2m
ヨーロッパケナガイタチ(Iltis)2.75m

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ミンク(Nerz)3.5m
ユーラシアカワウソ(Fischotter)4m

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しばらく間が開いて・・・

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オコジョ(Hermelin)8m
ムナジロテン(Steinmarder)8.5m
人間(Mensch)8.9m

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で、いちばんはマツテン(Baummarder)11.5m! えらく跳ぶなあ。

つづきます。

コメント

  1. カシワヤ より:

    こんばんは。
    緑が眩しく動物たちがのびのび暮らしている様子が容易に想像できますね。イタチの姿もグリム童話なんかに出てきそうな不思議な感じです。つくづくドイツの暮らしは森と共に行きてるんだなと思います。
    それにしても人間のジャンプ記録は一般的に言っても無理ありすぎる気がしますw

  2. jsato@otterhaus より:

    え?グリム童話ですかぁ。
    でもたしかにフィクションな顔してますねこの子たちはw

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