うみのなかみちベビラッコ・その2

[ Continuing story of baby sea otter at Marineworld Uminonakamichi. The aquarium keepers are taking care of this hand-rearing baby in day and night shifts. They make special milk for her. The milk is made of clam (Saxidomus purpurata) , squid (Todarodes pacificus), vitamin supplement, medicine for intestinal disorders, glucose, low-fat milk and cream. It’s appetizing for us too, isn’t it? ]

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マリンワールド海の中道のラッコベビーがつづくよ。

1月25日に生まれたこの子は、お母さんのマリンが毛づくろいができなくなってしまった(ずーっと浮いていなければいけないラッコにおいてはものすごい死活問題)ために、生後11日目にして人工哺育に切り替えられました。スタッフの皆さんが大変な思いをして、24時間態勢の哺育が続けられている様子はこちらで読むことができます。

マリンワールド子育て日記【ラッコ 2012年2月】
マリンワールド子育て日記【ラッコ 2012年3月】

子育て日記によれば、ラッコベビーが飲んでいるミルクは、スルメイカとウチムラサキをすりつぶして裏ごししたのをベースとして、ビタミン、整腸剤、ぶどう糖、低脂肪乳、生クリームなんかを混ぜて作っているのだそうです。はっきり言ってうまそう。ビタミン入り冷製クラムチャウダー、って感じだろうか。

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実際うまそうだわw。

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ちゅぱちゅぱ。

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げぷっ。

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キーパーさんが哺乳びんを離すと、

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・・・

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噛みつきますw

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ビィ!

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ビィ~~~~~!

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ビィ~~~~~ビィ~~~~~!

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ビ・・・

もうなくなっちゃったんだけど。

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ガブー(もっとくれ)。

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ビィ~~~~~!

食欲旺盛でけっこうなことです。

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つぎはまだか~!

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ちゅぱちゅぱ。

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げぷ。

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あ~あ、ミルクまみれだ。

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ビィ!

マリンが2009年、2011年に産んだ子はどちらも40日ぐらいしか育たなかったそうで、今回、人工哺育となった以上は、もう何が何でも育ててみせる!という気合いの伝わる担当さんのお話が聞けました(TV取材を脇から聞いてたw)。すばらしい!

もちろんあとで直接お話させてもらいました。ちゃんと育つかどうかというような、基礎的体力的な山はすでに越えたとみていいのだそうです。むしろこれからの段階は、ラッコとしてちゃんとやっていけるかどうかが問題となるんだって。つまりちゃんと自分で浮かびつづけて毛づくろいをして、24時間水上で暮らしていけるかどうか。これができないと「お座敷ラッコ」になってしまうわけだね。

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がっばって一人前のラッコになるよ!

ラッコ水槽も覗いてみましょう。

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こちらがお母さんのマリン。

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そして現在のパートナーのリロ。若いオスです。

ベビラッコのお父さん(ナダ)は、リロとブリーディングローン交換でアドベンに行っちゃいました。何か忙しい感じですが、日本のラッコに残された時間は決して多くはないのだ。日本中のラッコのみんな、繁殖がんばれ!

コメント

  1. めいぷる より:


    このベビらっこちゃんの毛って、どんななんだろう~きっとめちゃめちゃ柔らかいんでしょうね!!

  2. jsato@otterhaus より:

    >めいぷるさん
    いらっしゃい!
    子育て日記には最近、「おとなのラッコの毛並みに近づいてきました」とあるので、生まれた直後に比べてだいぶ固くなってきてるのではないかと思いますが、やはりそこはラッコ。哺乳類で最高の体毛密度を誇る毛皮なので、まだまだ細くてやわらかいのでしょうね。

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