[ Introducing three individuals of Oriental Small-clawed Otter living at TOKUSHIMA MUNICIPAL ZOO. Each of them has different characteristics and behavior. ]
とくしま動物園のコツメカワウソ。3頭それぞれ個性がはっきりしてて、これがなかなか面白いのだ。
メインの放飼場に出ているのは、ゆめ(左)とみらい(右)。
みらいくんは来園した頃に比べて、だいぶキリっとしてきたぞ。
見分けるポイントは鼻の下から縦に口まで延びる黒い部分に、ひげがぱっつんと短いことでしょう。
その黒い部分が鼻タレに見えるんだけど、なかなか感じのいい若様だと思う。
ジャンプして木に抱きつかれる若様。おそらくこの木に登りたいのだ。
若様ご遊泳。
若様、石自慢。
さらにつづいて自慢の大きな石、などもご披露いただきました。
基本的に、若様はいつも芸事をたしなみ、お客様を飽きさせないようにしておいでと考えるとよいでしょう。殊勝なことであります。
一方、こちらはパートナーのゆめちゃん。
ゆめちゃんは基本的にお客さんにサービスなんかしません。
悪かったねっ。
泳ぐときだって、人に見せるためというよりは自分の美と健康を維持するために泳ぐのであって、常に全速力で飛び込むわ、ひたすらびゅんびゅん泳ぐわで、お客さんにお腹を見せたりなんかは絶対にしない。石を持って見せながら泳ぐなんていう行為は、彼女の辞書にはありません。
でも2頭はなかよしです。
マウントしそうでできない感じでした。もうちょっと時間がかかるのかもね。
ときどき、この2頭(特にゆめちゃん・右)はぴゃうぴゃう騒いで、このドアをがりがりひっかきます。と言ってもコツメは立てるほどのツメがないので、ステンレスを指でかしょかしょとこすってるというのが正しい。
こんなドアは去年はなかったよ。というのも、これはすいすいプールが作られたのと同時にできたものだから。ちなみにでっかいアクリルパイプはすいすいプールへの連絡通路入口。見てのとおり、けっこうな急坂だ。今にも石が崩れて来そうで、とってもスリリング(カワウソにとってはとっても楽しい)になった放飼場。
さあて、ここでちょっと休憩だ。
去年の秋の3頭の様子などをご紹介しておきましょう。
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 徳島カワウソ・大型新人みらいくん
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 徳島カワウソ・改装工事始まった?
ここ↑に出てくるコクサばあさんが現在、住んでいる場所こそが、さっきのドアの向こうに出現した新しいカワウソ舎です。
つまりコクサは、なかよしだったゆめちゃんと引き離されてしまった。まあこれも繁殖のためだから仕方がないです。それでもゆめちゃん、ときどき思い出したようにコクサばあさんと連絡を取ろうとするんだよね。なんとなくせつない場面。
こちらがコクサばあさん。新しい隠居部屋でのんびり暮らしてます。
ご隠居は泳ぎませんが、顔を洗うのは好きなので、このように頭だけ濡れているということがよくあるのです。さすが風流人はやることが違う。並のカワウソとはちょっと違う。
隠居部屋はちょっと暗いので、ご隠居のお目はぱっちり。なんだか放飼場に出ていた頃に比べて若返ったようにすら見えます。それにしてもまあ豪快なお食事っぷりだ。
そんなこんなで、3頭のキャラがはっきり出た面白いメンバー構成になっています。すいすいプールとともに、この先の展開に目が離せませんね。
コメント
はじめまして、P丸と申します。
本屋でたまたま見かけたカワウソ本を衝動買いし、去年の徳島みらいくん特集でカワウソに目覚めてしまいました。
大好きなとくしま動物園の特集を拝見できて幸せです。このペアに赤ちゃんができればもう、思い残すことはありません。
石自慢をなさる若様の表情がとても素敵です。
若様、本当に楽しそうですね。
ゆめちゃんは若様だけに甘える、いわゆる「ツンデレ」
というやつでしょうか?お子が生まれたら本当に素敵!空飛ぶ水槽にちびうそ達がばびゅーんと泳ぐ姿を
いつか見てみたいと思うのは私だけでしょうか?
>P丸さん
いらっしゃいませ。『カワウソ』お買い上げありがとうございました。みらいくんファンとは、実にお目が高い!彼はほんと芸達者で愉快なコツメだと思います。
>Reiさん
そうですね、ゆめちゃんツンデレ系かも。ずっとコクサばあちゃんとくらしてたので、気持ちがまだゆれたりするのかなあ?