で、肝心の分流堰のゲートはこんな感じだ。
再塗装直後で、ほれぼれとする塗られっぷり。
幅10メートル、高さ5.5メートルのシンプルなローラーゲートは、昭和40年日本車輌製。日本車輌っていったら鉄道車輌メーカーじゃないか。ゲートも作っていたのだったか。そういえば前にもどこかで見たような記憶がある。
昭和40年ってことは、0系新幹線とか作ってる横でいっしょに作られた水門なんじゃないか!とか楽しげなことを言いたくなるが、もちろんウソ。同じ日車でも鉄道車輌と水門は工場が別。

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竣工当時はおそらく開閉機器がむき出しだったであろう上屋が、ガラス張りの温室みたいに改装されている。このタイプの上屋は、沼津市内の小規模な樋門では見かけたことがあったが、これはまたずいぶん大きく出たもんだ。
アルミサッシと波板の屋根。現地で見てた時はそんなにカッコよくは見えなかったが、これで写真写りは案外、悪くない。落ち着いて高級感がある。水門が高級そうに写ってどうするのか、という気もする。
日本全国の水門の上屋が全部これになってしまったら、それはそれで味気ないので、温室タイプ、あまり流行らせないでください。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。


