袋川水門
ちっちゃい水門もかわいいけど、やっぱりこういうゴツゴツな体育会系なのもステキ。正面から見ただけではわからないこの胸板の厚み。ああもうどうにでもして、という感じがする、って一体どういう感じだ。
開閉機器室に吸い込まれていくような螺旋階段の処理など、あり得ないほどに絶妙ではないか。しかも開閉機器室はよく見りゃ四方全面ガラス! ってことは中に柱が立ってるのか。でなけりゃコンクリの屋根を支えきれないだろう。うーむ、どういう構造なんだ。中に入ってみたい。いやもうこれは分譲してほしいぐらいだ。場所を考えたら500万円もしないだろう。
以前から、渡良瀬川の水門はイケメンが多いことが気になっている。この袋川水門をはじめとして、1径間で螺旋階段つきのかっちょいい水門がいくつもあるのだ。マイベスト水門の出流川水門や尾名川水門も国交省渡良瀬川河川事務所である。どれも同じ設計思想を感じるので、同じ設計者(あるいは設計チーム)が設計したものと思われる。このモダニズムの極み、機能主義の権化、もうたまらない。見れば見るほどドキドキする。
袋川水門の唯一の欠点は、言うまでもなくこのゴキブリカラーだ。この色は萎える。もっともこれで真っ赤とか真っ青だったらこっちが悶え死にするので、ゴキブリカラーにしてもらって助かったと言えなくもない。