狩野川放水路が続くよ。なぜならちょっと今までに出会ったことのないドボク作品なので。反芻するうちになかなか面白く思えてきた。
伊豆半島から流れてきた狩野川が、大きく左に曲がって沼津の市街地に入るより前に、洪水を駿河湾にたたき出してしまう施設が狩野川放水路だ。普通、この規模の放水路だったら、平地を開削して人工河川を作るのだろうと思うけど、ここではいきなり山をぶち抜いて、3本のトンネルが掘られている。かなり豪快なソリューションだ。トンネルとトンネルの間に設けられたコンクリートの導流壁がものものしい。

水路トンネルで、このように常時水がない、というのはそうそうないのではないだろうか。そうでもないですか。
放水路側から見た分流堰。洗堰とローラーゲート2門からなっているが、何と落差がつけられていて、ちょとしたダムみたいだ。この落差がないと、駿河湾が高潮の時に、海水が遡上して分流堰を越え、狩野川に逆流してしまうのだろうか。などと推察してみる。
洪水時には、こんなものすごいことになる。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。



コメント
ちょっと、どこに入っちゃってるんですか!
川のトンネルってものすごくドキドキします。
久地円筒分水の脇で見たときに思いました。
http://maps.google.co.jp/?ie=UTF8&ll=35.607387,139.605334&spn=0,359.997178&z=19&layer=c&cbll=35.607328,139.605432&panoid=uUcOiRjiLUALZJnBjPdFMw&cbp=12,244.02290054503916,,0,6.711026615969583