ここの大学はこの2週間「芸術祭期間」で授業がない。人に言うと驚かれるのだけど、そのかわり夏休みが2週間少ないだけのこと。その芸祭も一昨日終わって、今日は後片付けの学生も少なく、研究室のあるこのフロアは全くひとけがない。朝から研究室にこもって大型プリンタを回しっぱなし、ってのが4日続いてさすがに疲れてきた。
1月の宮城県美術館での展示は、形式上は作家8人のグループ展なんだけど、統一テーマのようなものがあるわけでもなく、近作を出せという程度の縛りしかないので事実上、8人分の個展というようなものなんである。割り当てられた壁面の長さが40メートルほどあるので、普段ち~いさなギャラリーで個展をやっているようなわたしなどは、いつもの3~4倍の量のプリントを出さなければいけないということになり、作業を前倒しにしてひいひい言っている。1月末だと思って仕事を進めていたら、年末に搬入することになっちゃってさらに1か月分、前倒しとなって前倒しの前倒しでほとんど圧死しそうだ。
普通、「写真」というカテゴリーの人は図録に載せるデータは写真データそのものを印刷に回すのである。でもわたしはそうしたくなかった。彫刻の人みたいに、展示状態を撮って載せてもらうことにしたのだ。何でだろう。何でだかはっきりしないけどそうしたかった。何かひっかかるものがあって、直感的にそういうことにしてしまった。