『暁:少女』 X Facebook0 はてブ0 Pocket0 LINE コピー 2005.03.07 北爪満喜の97年の詩集。「しろつめくさ」がよかった。植物と電話と人体とがずたずたに砕け散ったまま押しつぶされ、ひとかたまりとなって頭の中の狭い道を無理やり擦り抜けていった感じ。詩の読み方としては思いっきり邪道なのかもしれないけど、北爪さんの詩はスピードつけて何度も読むのがいいみたい。割れた何枚ものガラス乾板を素手で握りながら、その断片となったイメージをトランプを切るみたいに高速でブラウジングするような、痛みによって刷り込まれる視覚。それが脳みそをけっ飛ばしてくれる。