
月1で行こう!と思っているけど先月は行けなかった千葉市動物公園、5月になってコツメカワウソの展示がハラパンになったとのことで、さっそく見に行ってきました。というわけで、この記事は2026年5月中旬の撮影です。

おお、ハラパン!何年ぶりだろ。
ハラパンは2011年6月13日生まれの4頭(ポンタとチイコの3回目の仔)中の1頭で、2〜3か月齢の頃に何度か撮らせてもらってます。全部の過去の関連記事(とてもいっぱいある)のリンクを並べても煩雑なだけなので、以下主要なものだけ。

たしかこの時は命名が遅くなり、千葉ウソウォッチャー間では番号で呼んでたんでしたね。その後、この記事に出てくる1号がハラパン、2号がナーダ、3号がロータス、4号がミアンとなったのですが、この1号の写真って今考えるとハラパンぽくないなあ。


この3か月齢あたりからセレクトされる写真の中のハラパン率が上がっています。でも、記事中でわたし、個体の特定をしてないところを見ると、識別の自信がなかったに違いない。「前足の発達と派閥の形成」で石でジャグリングして枯葉で遊んでいる方がハラパンだと思ってます。今思えばこの時期のわたし、仕事が雑でした。弁解しますと当時、めちゃくちゃに前のめりで、あちこち飛び回ってて、今では信じられない頻度でカワウソ撮影してました。そのため千葉の識別は全部、kittoさん↓に任せてしまっていた。
過去の話はこれぐらいにして、現在のハラパンを見ましょう。

起きました。この日は開園から13時近くまではほとんど寝てました。いいんですよそれで。

起きたら放飼場を一回り。毛並みが良いですね。

15年ぶりに会ったカワウソ、人間で言ったら5倍して75年ぶりに会った人、ってことになりますか。不思議な感覚です。5倍ってテキトーな倍率ですが、人間とカワウソのライフスピードの差、少なくとも4倍以上はある。

午後になるともう結構、気温高い季節です。まずはひと泳ぎしましょう。

昼には給餌はないのかなと思ってましたが、13:30ごろにいきなりキーパーさんが現れ「ハラパン!」と呼んで魚を1尾投げ込んでてあっという間にいなくなりました。これがあるから起きてきたのだな、という気もします。

ハラパンは食べる時に前脚が上がるタイプですね。いわゆる「仁義を切る」ポーズ。

あ、食べてるもの見せなくていいです。

もっとちょ〜だ〜い、って顔してますがこれで終わりだよたぶん。

腹筋運動をしているように見えますがもちろんそんなことはなく、背中を地面でずりずりしつつ、軽くジャグリングしてました。

活発に動いてくれます。いいぞ〜!

また泳ぎます。今日は泳ぐのが気持ちよさそうだなあ。

プールを背景にして休憩中。
前にも書きましたが千葉ズーのカワウソ放飼場はもともとカナダカワウソ用として使われていたもので、コツメ用としては広めです。動物が見下げになるような古い設計思想による構造ではありますが、場内に高度差があって、このように水面を背景に撮れたりするご利益も多い。
最近、何で(わたしにしては)せっせと通っているかというと、この放飼場が使われるのがあと1、2年だからです。次の整備エリアとして「湿原ゾーン」ができると、コツメカワウソは新しい展示場に移動になる予定になってます。現在のここ小動物エリアは、ゆくゆくは(さらに数年後?)森林ゾーンに飲み込まれるようです。湿原ゾーンの工事はまだ始まってないようですが、アシカやハシビロコウなどがすでに移動になっているので、今年度の前半には着工になるのではないかと。

体型は歳を隠せなくなってますが、姿勢と表情は抜群にいいです。あごをしっかり上げて歩いてくれます。

ベビうその水漬けに使われる「獺の泉」に行ってくれました。

この記事↑の中で「獺の泉」について解説してました。あとこの泉は地下水なので冬は水温が高い、という話もお聞きしてます。

口の周りに泥が付いててちょっとカッコつかないですが、まあキマったか。ハラパンはやっぱりなかなかの名獺でした。

15時すぎたら「帰りたいモード」ですね。お疲れさまでしたでした。また来ます。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。
