
仙台市八木山動物公園のホッキョクグマ。2024年12月生まれの双子ちゃん(うみとそら)はどんどん大きくなっていました。撮影は2026年4月下旬。なんか毎月見に行ってませんか、ってそりゃ気のせいですよきっと。前回の様子はこちら↓

3月上旬とは背景の樹木や空の色が全然違いますね。ま、当然か。

青空の下の母、ポーラ。今日も定位置。走り回る双子を見守りつつ、朝からうとうとしています。

大放飼場を走り回る双子(1/2)。後ろからポーラの視線が。それにしても、成長するにつれてますます2頭の識別が難しくなってきました。カワウソに比べて個体識別ポイントが少なすぎるぞホッキョクグマ。いやいや、単にわたしが経験不足なだけなんだろう。いずれにせよ毎日見に行っているような常連さんにはかなわない。

というわけで、悔しいけど今回も「識別なし」かな。

もっと子熊だった頃って、目の間隔と頭の形で区別がついていたのですが、今はよくわかんない感じです。現場では行動パターンの違いで何となくわかるんだけど、家に帰った後の写真判定による識別は、もう完全にお手上げ。

とりわけ水中だと精悍な顔になるので、全くわからなくなります。あ、おもちゃがアップグレードしてました。3月に人気おもちゃだった紫の正二十面体は姿を消して、噛み付きやすそうな穴の開いた、より複雑な多面体のものになってます。これって、ひょっとしてホッキョクグマ専用玩具だったりするんでしょうかね?

もちろん定番のポリタンも人気です。さてこの日は休日だったので人間のお子様が多数参戦してました。クマと人間、お子様同士で大いに盛り上がります。大人はちょっと入り込めないライブなキッズ空間が現出します。楽しそう。

そんなに好きか〜、ポリタン!

ホッキョクグマ大放飼場内にこんな高い場所があることに、今まで気が付きませんでした。葉っぱが欲しいようです。まだ首が十分に長くない子熊は、こんなポーズでいると大型犬に見えます。わおーん。遠吠えしそうだ。

下山してもう1頭と合流。立体的に放飼場を使ってくれてありがとう、と言いたくなります。お掃除は大変そうだけど。

で、バトルというかじゃれ合いというか、プロレスというか。

双子は大放飼場をまんべんなく使って営業します。おお、このデッドスペースな端っこの空間ってこんな使い方ができるんだったのか!とびっくり。さっきの山頂の遠吠えシーンといい、目からウロコでした。

ちょっと休憩。こんな至近距離で寝てくれるので、今回も例の平成クラシックレンズ、EF28mm f1.8が大活躍です。

もちろん休憩などほんの一瞬で終わり、2頭は次の遊びに突入。さあてこの高級多面体、どうするのかな?

はい。水に落ちました😄 この「ありゃー」という表情がたまりません。ピントが水滴の方に来てるので失敗コマですが、あまりに笑える表情なので見てね。骨をくわえた犬が、水面に映った自分の姿を見て吠えた瞬間に骨が水に落ちる、っていう話がありましたが(←何に出てくるんだったか)、まさにそういう展開になってました。

別にもめてるわけではなく、プロレスですよプロレス。水に落ちた高級多面体は、水に入らずに前足を伸ばして回収してました。

この時期の展示スケジュールは、開園から13:20までがうみそらとポーラです。交代時間が近づくとお腹が空くので3頭とも出入り口に集まってきます。ん?よく見るとなんかくわえてますよ。何食ったんだ?

スムーズに3頭が寝室に引っ込み、ほどなく父登場。この先の時間は父、カイが担当します。よろしくなっ!
交代に居合わせたお客さんから「おっきい!」「でか〜い!」と歓声が上がります。明るい春の休日の午後が穏やかに過ぎていきます。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。
