カナダカワウソが表紙に!

年末で撮影もないし、ブログのお客さんも減るので、ちょっと特別番組なネタを。見れた人だけがちょっとだけ得をしますw

昨日、家のリビングの本棚のはずれの方から発掘した本。なんと、さとうあきらさんが撮ってる動物園本が、ずーっと前から家にあったなんて。

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『動物園が大好き』戸田杏子・さとうあきら/新潮社/1997

家族が買ったものだが、買った本人も存在を忘れていたというw とにかくびっくりなのは表紙がカワウソ、しかも大きなカナダカワウソだ。コツメと違ってなかなか見栄えがするね。

で、この表紙のカナダ、どこの個体かというと、千葉市動物公園なんです。いまポンタファミリーが9頭で大騒ぎしているカワウソ舎は、かつてカナダカワウソが住んでいたということは聞いてましたが、草の茂りっぷりといい、いまとはだいぶ雰囲気が違います。そういえば、カナダがいたころは土を入れてた(のでプール掃除が大変だった)と、いつかキーパーさんに聞いたことがありました。こんなだったんだなあ。

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で、中身です。見開きでカワウソが紹介されているんだけど、それがほとんどカナダなの。これは本当に壮観です。浜松、千葉、市川、釧路、そして姫セン(姫セント、って略すんだったのか)。

左のブルーの背景のショットが姫セン。2頭がスタンディングしている足下の石、思いっきり見覚えがあります。このクックとチッチがクネゴロしている石(12枚目の写真)、まさにここ、同じ場所です。

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釧路のやつらは仲間を踏み台にしてますw。

コツメなんか、のいちの子がちっちゃく1枚だけ。ほんとに13年前と今のカワウソ事情の違いを、強烈に感じさせてくれました。北米の移動規制のおかげで、日本国内のカナダはもはや風前のともしび状態。その一方で、コツメはあちこちの園館でにぎやかに繁殖していますもんねえ。

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浜松の個体。サボテンというかウロコというか。

『カワウソと暮らす』のギャビン・マクスウェルがミジビルとはじめて会ったとき、「中世の人が想像していた竜の小型版としか言いようがなかった」と書いているのですが、表面がこういうウロコっぽい状態になると、ほんとにカワウソって竜だな、と思います。

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もう一度表紙。本当に立派なカナダ様でありました。

笑えるのが、レッサー(千葉のじゃなくて鯖江の!)の写真が添えられているところ。卒業アルバムの集合写真の撮影日に欠席したやつ、じゃあるまいしね。おそらく「カワウソ地味だから、レッサーにしましょうよ」「いやカワウソがいい」「じゃあ丸抜きでもいいので何とかレッサーも入れてください」みたいな、著者と編集、営業の葛藤があったんじゃないのかしらん。余計なことを勘ぐりたくもなる、ちょっと不思議な表紙です。

さて、以前同じ戸田杏子さんとさとうあきらさんによる『動物園アイドル図鑑』をご紹介したときと同じで、この本も残念ながらもう絶版です。Amazonのリンクを出しておきますので、欲しい方はマーケットプレイスでお求めになってはいかがでしょうか。カワウソ以外でも13年前の全国の動物園の様子がわかり、今と比較して読むとなかなか興味深いですよ。

動物園が大好き (とんぼの本)
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さとうあきらさんといえば、イコキロの本もおすすめ!

ホッキョクグマのイコロとキロル
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なんだかアフィリエイトで稼ぐアルファブロガーのニセモノみたいなエントリになってしまって、すいません。今回はたまたまですw。

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