ニーダーフィノウの鉄の骨、ウェブ版

be179b8e.jpg昨年3月の個展「ニーダーフィノウの鉄の骨」のウェブ版をアップしてみた。展覧会直後ってのはもう何もやりたくなくなったりで、プリントなどもぐるぐると巻いてしまいこんでしまって、記憶からどんどん消えて行くのにまかせてしまったりするのだ。約1年放置して今、あらためてイメージを見てみると、アラが見えたり、逆に感心したりでちょっと客体化できるようになっていることに気付く。そのぐらい突き離してやっとウェブ版を作ろうかという気分になるのだった。

都市はコンクリートで出来ている、と言われるわけだけど、コンクリートだけではビルも高速道路も建たないのであって、やはり中に鉄の骨が入っているのが肝要だ、とか別に主張したいわけでもないのだけど。やはりそれ、骨は大事だぞ、ということで。骨に圧倒されることの愉悦を、あるいは骨を素朴に弄びたい、と。してみれば鉄筋コンクリートの建造物というのは内骨格をもつ生体のアナロジーなのだな。骨があって肉があって皮がある。この構造、よく考えてみると不思議だ。重力に逆らって高さを作り上げる方法なら他にもいろいろあるのに、なぜ骨と肉なのか。生体と同じ構造だと安心できるのか。

「jsato.org」の「Works」で、いちばん上の「Steel Bone in Niederfinow」をクリックしてください。
出てきたページは一見、図面だけみたいだけど、イメージをクリックするとちゃんとでかいイメージが現れるようになってます。

タイトルとURLをコピーしました