モホリ=ナギのポートレートのある部屋

51b92b6c.jpgこの時期、いわゆる雑務の類で忙しい。雑務の性質上、あんまり詳しいことは書けないけど、これから2月末までは自分の仕事はほとんどできない、と思わないといけない。ああいけないったらいけない。

さて、唐突にモホリ=ナギである。モホリ=ナギは名前は有名だけど、顔はほとんど知られていないのではないだろうか。少なくともわたしは一昨年の夏まではモホリ=ナギの顔を全く知らなかった。デッサウだったかベルリンだったか、バウハウス関連のミュージアムショップでポストカードのラックからポストカードを発見するまでは、もっとブッ飛んだ宇宙人みたいな人だと思ってた。ヨハネス・イッテンやオスカー・シュレンマーなど、顔の売れたバウハウス系の大御所たちがかなりブッ飛んだ風貌をなさっているので、きっとモホリ=ナギはその上を行っているに違いないと勝手に思い込んでいたのだ。しかし、おみやげポストカードで見るモホリ=ナギは、一般的な基準で見ても、カッコよかった。鋭い、頭よさげなまなざしと、やさしげなソフトな口元。かなり意外だった。この人、かなりモテたんじゃないか?

というわけで、そのポストカードは今、わたしの研究室の壁にかかっている。今までに「これモホリ=ナギじゃないですか!」とか、「これモホリ=ナギですよね?」とか言ってくれた人は皆無。ほとんどすべての人は小さなフレームに入ったそのポストカードに視線が行くことはなかった。今までにわずか一人だけ、これ誰?と尋ねた人がいる。そのひとは切れ者の彫刻家でした。さすがである。

どれどれ、そんなにいい男なら見せてごらん、という人はウィキペディアにポストカードと同じ写真がアップで出てます。
ラースロー・モホイ=ナジ – Wikipedia

タイトルとURLをコピーしました