心にパンクスの灯を

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1998/10/21 Tokyo

何とまあ10日間、一度もシャッターを切っていなかったではないか。10月という月は元来、晴天が続くものである。しかし今年はどうもダメだね。何だか秋雨みたいな湿気をずるずるずると引きずっている感じ。実は標準的なる天候なんてものは無くて、毎年々々同じ季節に同じ天候が繰り返されるほうがむしろ異常なのだ、とも思うが、やはり秋は抜けるような青空が欲しいなあと素朴に思うのであった。それにしても毎年同じ季節に同じことをしたくなったり、さらには10年続けて毎年同じ曲を聞きたくなる、というのはある種の惰性なのではないかと思う。その「もう一度同じ気分を!」という回帰的行動傾向を打ち壊そうとするのに近ごろでは余ッ程の力をかけないといけなくなった。どうせこれから日本中年寄だらけになるのであるからと開き直り、そんな保守的行動特性を老人力などと号して肯定的に処世しようという昨今であるが、むろんそんなムウヴメントに賛して同ずるにはわたしの場合、まだ2、30年は早い。畢竟、当分は心にパンクスの灯を点して生き進まねばならぬことになる。

Vintage article seriesは、1997年から2004年まで、わたしの作品サイト上にあったログ的なコンテンツを、本ブログ『Das Otterhaus』に復刻的に再掲した記事群です。ブログなどCMSが普及する前の時代に手書きHTMLで日々追記されていた記事は、展覧会などのお知らせ、雑感、制作上の試行錯誤の記録などが混在しています。その多くは字数も少なく画像のサイズも小さく、今の基準からするとコンテンツとしての価値はありません。しかしこの年代にこのような記述があったという事実は残すべきであると判断し、ブログの基層としてのデータの蓄積を維持しています。[2026年5月]
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