Vintage article series: Humdrum 19971020 – 19991231
『わたしは偶然に検索された:I was searched by accident.』をようやく公開する。実は97年10月から12月までの3か月分=3本しか完成してないのだが、作りながら公開する、というのがWeitergehenページの主旨でもあるので、98年1月分以降は追ってアップすることにする。いよいよやっていることが理解されにくくなってきたなあと、我ながら憐れに思わないでもない。したがってこのプロジェクト、反応は今のところ期待しないほうがよさそうな気がする。下に書いたとおり、自分でもよくわからないモチベーションによって作らされた作品だ。例えは悪いが宿便のような作品、という感じもする。電網空間に存在する多くの見えない他者が投げつけてくる様々なキーワードの、空間側への「投げ返し」なのであるが、そんなものが美術作品といえるのかどうか、結構怪しい。このようなカテゴライズできない行動を収容するだけの懐の深さを持っているのが(現代)美術だと思うのは、単なるわたしの幻想かもしれない。いずれにせよ、見えない敵に向けて銃を放つ気持ち、がしている。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。
