[ Continued from the preceding article: Oriental small-clawed otter’s story at Fukuoka City Zoological Garden. ]
福岡市動物園のコツメカワウソ、リラちゃん。植物いっぱいの放飼場。
やはりコツメは葉っぱ遊びが大好き。
ところでこの「隣の放飼場」なんですが、暖かい日は鳥(アカカザリフウチョウ?)が出るんだそうです。鳥が出ている間にリラちゃんも出すと面白い、いやとんでもないことになりますので、ここで遊ぶリラちゃんが見れるかどうかは天候次第、ということになります。これからは春本番で気温も上昇、アカカザリフウチョウの出番が増えると、自動的にリラちゃんの出番は減るわけです。みなさまのカワウソ運が絶好調の時期を狙ってお出かけください。
リラちゃんはゴンタ似だなあ。
ど~こからと~もなくゴルフボ~ルが~♪
背面ジャグリングの練習らしい。
キーパーさんのお話によると、建設中のコツメ新居はガラス張り仕様なのだそうです。そうするとこのように檻ごしではありますが、リラちゃんとダイレクトに対峙できる現在の仮住まいで撮影させてもらえるのも、なかなか貴重な機会であると思えてきます。
仮住まいを仮住まいだと思って見ているとうっかり見過ごすのですが、ちゃんとこのようなデッキというか回廊のような設備まで作ってありました。このデッキがあることにより、お客さんの目の高さで檻ごしに来てくれます。カワウソの至近距離からの観察機会を増すことに成功している、ナイスなセッティングです。
こんな感じです。ナナメがすばらしい。
一般に檻ごしのカワウソ展示で、ここまでやってくれているところは少ないように思いますね。しかも仮設なのにここまで工夫してる!
もとより好奇心のカタマリみたいな動物ですから、ちょくちょく檻のきわまで来るわけで、さらに高さ方向のスムーズな動線を確保しているってのは実にポイント高いです。
あ、あご乗せにも使いますかw
お腹が減ると、こういう感じで高い位置からキーパーさんを探せます。
えっへん。
遊んで~!
サービスショット♪
・・・
さて、福岡動物園ははじめてなので、ちょっとだけですが他の動物たちにもごあいさつ。
アミメキリンのキーボー(♂ 2002年9月28日豊橋生まれ)。
おひとりさまです。
ホンドテンのちかちゃん。
パートナーのくめはち。
アラビアオリックスもていねいに展示されています。
他にもたくさんの魅力のカタマリたちがいますが、またの機会に。
さてさて、その現在工事中の「アジア熱帯の渓谷エリア」ですが、ネットで調べてみると、なかなか期待が持てるプランのようで、たとえば、この書類によると、
何とオランウータンとコツメカワウソの共生展示の計画が語られています(3ページ目)。こりゃすごい!と思ったのですが、それはあくまで平成19年度、つまり5年前の構想なのでした。この構想がその後、どのように現実化していったのかは、これでわかります。
この資料によると、オランウータンはシロテテナガザルとの混合飼育になっており、コツメはというと、ビントロングと組むことになったようです。シンガポールズーでやってましたね。しかしよーく読むと「コツメカワウソとシシオザルなどの混合飼育」云々とも書いてあり、まだ変更の可能性があったことが読み取れます。そして現在の最新の情報はこれかな。
すでに公開されている新アジアゾウ舎が完成した時のパンフレットには、ビントロングとの棲み分けを見せることが確定的に書かれています。どうやらこの線でかたまったようです。
いずれにせよ、意味のある共生展示を狙っているという点において、「アジア熱帯複合展示施設」を計画する際のキー動物のひとつがコツメカワウソであった、ということがわかります。やはり福岡市動物園、本気なのだった!
本気ですぴゃ!
コメント
カワウソってかわいいんですねー。
(#^.^#)
>便利屋ニックさん
福岡にお住まいでしょうか!
ぜひリラちゃんに会いに行ってみてください。
(リンクは思いっきり営利目的の宣伝みたいに見えてしまいましたので、勝手ながら削除させていただきました。どうかあしからず^^;)