
写真をクリックすると、Panoramio上のわたしの写真に飛びます。
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大橋JCTを咀嚼中。
きのう写真を上げられなかった、シールドトンネル開口部のディテールだ。
なにしろ全く予習しないで現場に入れてもらったので、帰ってから復習などという、小学生みたいなことになっている。給食時間が終ってもまだ食べ終ってないやつ、という雰囲気もあり。
突然ですが、実はわたしは立体が不得意なのだ。気がついたのは20代の後半、インダストリアルデザインの勉強をしていた頃のこと。
正面とか側面とか、ひとつの面におけるレイアウトは好きだし何とか格好がつくのだが、それが立体として立ち上がった時の統合性がやや失調気味である。そんな自分の不治の病的な才能の欠損部分に気付きながらも、知らぬ存ぜぬを決め込んで無理やり自分の土俵に持ち込み、卒業制作は見事に優秀賞をゲットした。
でもやっぱり根源的レベルにおいて立体感覚がイマイチで、その後、平面系のデザイン→写真と、どんどん活動領域を平面化していった。佐藤さんって歳を取るごとに薄っぺらになるのね、とか言われても仕方のない人生だなと自分でも思うが、普段はそんなことぜんぜん気にせず暮らしている。
えーっと何の話かというと、「立体」はずるい!みたいなことを言いたいのである。
このトンネル、下が大橋JCTを出て中央環状新宿線へ向かう連結路、上が大橋JCTへ入ってくる連結路であるそうな。
で、この場所ではこのような上下2段積みになってるけど、ある場所に行くと左右に隣り合うのである。この大橋JCT概要図ではそうなっている。

ということは、シールドマシンはヒネリながら掘ってることになるよね。
何を当たり前のことを言っているのか。東京の地下世界では古代ともいうべき営団地下鉄丸ノ内線の時代からそんなことは普通にやってることだろう。と頭では思うのだが感覚的について行けてない。シールドマシンが3次元で掘れることが、体が信じられないというか。いっそ水平にしか掘れないシールドマシンにしてくれると、心身ともに納得がいく。
世の中にはいろんなオンチがあるが、わたしは立体オンチなのだ。ドボクの神髄に触れるたびに、その立体の力がわたしの存在を脅かす。でも凄い立体は見たいので、何だか麻薬中毒患者のようになっている。ドボク中毒、略してドボ中か。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。

コメント
ドボ中・・・いい響きですね~( ̄o ̄;)ボソッ
シールドでは無いですが、首都高環状線の三宅坂ジャンクションから4号新宿線へ抜ける千代田トンネルは、環状線側口は並列ですが、新宿口は縦列になってますよね~。
ここは、ひねりながら進むトンネルの途中にジャンクションもあるので、地下では、知恵の輪みたいな感じになってるのかな?考えると脳細胞が沸騰しそうです・・・
>クロスケさん、
いっそ地下がぜんぶ透明だったらいいのにな、といつも思います。