
先週は西の方へ取材に行ってきた。その中でも最大の目玉は、
水 門 の 工 場 見 学 !
もちろんそんなの生まれてはじめて。ふつうの人は水門はどこで作っているのか、なんてことは全く知らないまま一生を終るのだと思うけど、うっかり自分もそうなるとこだった。危ないところである。
水門の工場、というのはよく考えると正確じゃないな。水門扉、ゲートの工場ということだ。今回、気前よく工場を見せてくれたのは、広島にある豊国工業という、日本一のゲートメーカーである。しかも年度末でとんでもなく忙しいところをいやな顔ひとつせずに大盤振る舞いで見せてくれて、もう大変に大感激だ。
日本一、ってそりゃ持ち上げ過ぎだろうと思っているあなた。ほんとなんですよ。豊国工業はこの業界で大手の田原製作所、日本鋼管(JFEエンジニアリング)、川崎重工業の、それぞれのダム・水門セクションを次々に買い取っちゃって、今すごいことになっているんだよ。何がすごいって、これだけいろいろ買い占めてしまった事業譲渡を受けてしまったおかげで、たとえば東京湾のおなじみの水門の半分ぐらいはこのメーカの実績、ということになってしまったのだ。まいったか。少なくともわたしはまいった。とにかく今、日本で一番やる気のあるゲートメーカー、と言っていいだろう。
身近なところで言うと、みんな大好き荒川ロックゲートも、滝沢ダムの常用洪水吐き高圧ラジアルゲートなんかも、豊国工業製だね。正直なところ、これまでメーカーがどこかなんてそれほど強く気にしてなかったんだけど、やはりどこかにがんばってゲートを作ってる会社があるから、水門やダムが存在しているんだよな。で、やはりそういうメーカーのひとたちの話を聞くのって、とっても面白い。
というわけで、続きをお楽しみに。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。

コメント
うわあ。
とうとう製造工場まで進出されましたか。期待してみています。
(Wikipediaからこちらのほうにリンクが張ってあるのには驚きましたが)
どうも。
水門ゲート製造も「製缶工場」って言うんですね!
製缶って東洋製罐みたいなのを言うと思ってたわたしは、工学部出身を名乗る資格なしですかそうですか。。。
(Wikipediaのリンクって、わたしが張ったんじゃないですよ~)
> 工学部出身を名乗る資格
なんかむしろ、ぐるりとひと回りして戻ってきたような気も致しますが(笑)