本とか雑誌とか

本とか雑誌とか

『ドイツ戦闘機開発者の戦い』

飯山幸伸著。光人社NF文庫。つまりあの戦記モノばっかりの文庫ですね。どんな田舎の小さな書店にも必ず新刊はころがっているけど、棚にストックはない、みたいな。だから老人向けの懐古雑誌みたいなもんかと思っていると、意外や同世代のライターの手になる...
本とか雑誌とか

『洞窟の偶像』

例によって河出文庫の澁澤龍彦。盛期の珠玉の評論とエッセイ集、とある。まあたしかにそんな感じ。アホな感想書いても仕方がないので、ぐっと来た部分を抜き書き。「幻想芸術とは、もともと明確な線や輪郭とともにあるものであって、幻視家の見るイメージには...
切手とかポストとか

『IT’S A STAMP WORLD! ~切手に恋して~』

プチグラパブリッシング編。3月ぐらいから切手が気になるのなんのとごちゃごちゃ書いているのだが、実は近ごろ、切手は流行り!らしいのである。ぬかった。流行りモノとは一線を画して生きているはずが、思いっきり流行りモノにはまっていたということだ。自...
本とか雑誌とか

『未來のイヴ』

言わずと知れたヴィリエ・ド・リラダン著。齋藤磯雄譯。創元ライブラリ。ロボットに恋愛感情を持てるかどうか、という命題はSF以前からあったのだ。しかしまあ19世紀から美少女ロボット萌え、なんてのをテーマにしてたのだから、フランスの爛熟した文化の...
本とか雑誌とか

『太平洋海戦史』

改訂版、高木惣吉著。岩波新書。日本がいちばんふくれていたとき云々と書いた以上、その背景はやはりちゃんと押さえておかなければ気持ちが悪い。著者は元海軍少将。この本は何と初版が昭和24年で、青版の12番だ。終戦から3年経って、世に現れる無数の戦...
本とか雑誌とか

『大東亞科學綺譚』

荒俣宏著、ちくま文庫。日本がいちばんふくらんでいた時代に活躍しつつも、忘れ去られてしまった科学者たちを掘り起こしたもの。昭南博物館の田中館秀三教授、徳川義親侯爵に一章がさかれているので読んでみたわけだ。毎度のことながら荒俣さんの博覧強記ぶり...
本とか雑誌とか

『おたくの本懐』

長山靖生著・ちくま文庫。『コレクターシップ』という本が加筆され文庫化されて、このタイトルに化けている。つまりこの本はもともとおたく論ではなく、コレクター論が語られているものだ。よくあるおたくの生態の話などではなく、広義のおたく的生き方が成立...
本とか雑誌とか

『思い出の昭南博物館』

E.J.H.コーナー著・石井美樹子訳・中公新書。日本占領下のシンガポールで博物館、植物園を守り通したイギリス人の回想録。シンガポールの植物園のことをちょっと調べれば、必ずこの本にぶち当たるはず。それほど有名な本であり、新刊時(1982年)に...
本とか雑誌とか

『ねむり姫』

晩年の澁澤がどこに向かおうとしていたのかがわかる(かもしれない)一冊。古典によくあるあやかしの物語を現代語でやってるわけなんだけど、「テクニカル・ターム」とか「デジャ・ヴュ」とか、唐突に日本語化した西洋の単語が飛び出すところが不思議なひっか...
切手とかポストとか

『切手と戦争』

内藤陽介著、新潮選書。切手を通して昭和戦史を概観する、という内容なんだけど、かなり面白かった。単なる切手にまつわるエピソード、というのでなくて、それが実際に使われたもの(切手貼った封筒のことを切手業界ではカバーと呼んでますね)が資料として大...