例によって河出文庫の澁澤龍彦。盛期の珠玉の評論とエッセイ集、とある。まあたしかにそんな感じ。アホな感想書いても仕方がないので、ぐっと来た部分を抜き書き。
「幻想芸術とは、もともと明確な線や輪郭とともにあるものであって、幻視家の見るイメージには、どこまでも鮮明な、焼き付くように鮮明な細部が伴っていなければならないはずのものなのである。曖昧さや不正確さは、幻想と何の関係もないということを知るべきだろう」p.118
「いささか逆説めくが、過去とは新しさの宝庫だということに気がついたのである」p.188
これだけ切り抜いて来てもこれを読んでいる人には何のことやらわからんはずなんだけど、読んだ当人としても何かここで自説を主張して、というような段階にまで考えが固まっているわけでもなく、今のところは未整理状態で放り出しておくしかない。
サイモン・シャーマの2段組で700ページを超える大著「風景と記憶」がなかなか読み終らない。だらだらーっと続く独特の記述スタイルもさることながら、持ち出せない、寝床で読めないという物理的な本の大きさによるところが大きい。まあ急ぐこともない。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。
