Vintage article series: Humdrum 19971020 – 19991231

奈良に仏(ブツ)を見に来ている。東大寺の三月堂なんてとこに突っ立てるブツ連中なんてのは1200年前のメディアの残りかすみたいなものですわな。当時のハイテクノロジーの粋を集めてこしらえた超一級のヴァーチャルリアリティも、12世紀もたてば煤けて何だか得体の知れないありがたみを帯びるけどやっぱり単なる物質、残りかすには違いない。それをみんなでありがたくも拝む、という図式がたいへんに可笑しい。仏像ってよく見りゃあ結構ヘビメタ/パンク系入ってたりするのにねえ。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。
