不可思議な検索キーワード

電網世界における「縁」というものを考えている。というのも以前にもここへ書いた、全文検索型サーバを経由したアクセスの不可思議な挙動がどうしても気になって仕方がないのだ。気になって気になって、ついにそれをネタに作品を作ってしまって、それでも気になって仕方がない。毎月の暗号のようなアクセスログを処理することによってあぶり出てくる検索キーワードの羅列。その中に繰り返し出てくる不気味なキーワードの数々。その向こう側にいる人の姿は見えないのに、検索という行為の痕跡を反対側からトレースしてみると、そこには確かな他者の存在の手応えが感じられる。この作品『わたしは偶然に検索された:I was searched by accident.』はもう少しで公開できると思う。去年の10月からデータを取りはじめているので、もう半年分の蓄積がある。少なくとも1年間は続けてみようと考えている。

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