Vintage article series: Humdrum 19971020 – 19991231


梅雨の晴れ間の日。使われなくなった排水機場(俗にポンプ場と呼ぶやつね)を覗く。昭和11年竣工だと。ってことは1936年だから62年前の建物と機械ってわけだ。汚れたガラス越しに黒々としたディーゼルエンジンとポンプと、丸いメータのいっぱいついた配電盤が見える。止まった時計と数年前の10月のままのカレンダー。機械は使ってないはずなのに明らかに油が差してある。嵐の中でこいつがフル回転するのを聴いてみたかったな。


