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ワンダーJAPAN 11(三才ムックVOL.239) (三才ムック VOL. 239)
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今回で、1年間続いた『水門タイポロジー』は最終回。あ、1年間といってもたったの4回か。ベルント・ベッヒャーさんの追悼企画ということもあり、タイポロジーで水門を見せる実験、というのをやってみたものの、やはりとっても大変なので4回で挫折です。関口編集長からは「もうやめるんですか」と突っ込まれた。
で、本体の『水門探険』の方は続きます。
今回は川口の領家水門。場所はここ。
領家水門は首都圏の秘蔵中の秘蔵水門、超隠し球ともいうべき水門で、わたしに言わせれば、もはやこれは「川口の至宝」だ。これまで紹介せずに我慢してきたもので、いよいよ満を持してのご開帳である。なんていうわけはなくて、単にすっかり存在を忘れていたのであった。
年明け早々、10年ぶりに訪ねてみたら、再塗装直後でやたらきれいになっており、すっかり見直した。しかも他に例のあまりない、躯体が鉄骨というオリジナルな水門なので、今回ご紹介することにした。それはいいんだけど、忙しさに紛れて、「金髪で青い目の浴衣美人が川口の工業地帯の堤防で向こうからやってきた」みたいなわけのわからない原稿を書いて送ったら、そのままでかでかとタイトルコピーになっていて赤面しそうである。
今号も、わたしの水門や萩原さんのダム、石井さんの工場がとってもおしゃれに見えてしまうほど、他の記事はズンドコに濃い。廃墟や珍寺はやはり深層心理方面に切り込んでくる。しかし10号突破しても全くパワーが落ちずに、というかますますやばくなっているWJ。こういう雑誌がとにもかくにも10号以上、続くということは、日本もまだ捨てたものではないぞ。
ほとんど広告らしい広告も付いてないというのは、ちょっと心配ではあるが、まあそこは雑誌のビジネスモデルが一般誌とは根本的に違うのだと思いたい。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。

コメント
毎度、宣伝ありがとうございます!
雑誌にパワーがあるというよりも、紹介されているそれぞれの物件がもつ
なんらかの主張みたいなものを、この雑誌がすくい取っているだけかもしれないです。
領家水門自体がもつパワーとかですね。
いや~最初から広告に頼らないようにして作ろうと思ってはいたんですが
実際入らないと厳しいものがありますね(笑)
でもあちこちから、海外からも熱狂的な声が届いているので
そのうち数字もついてくると思ってます。
10号突破したので、100号ぐらい軽く行っちゃいそう。
> でもあちこちから、海外からも熱狂的な声が届いているので
> そのうち数字もついてくると思ってます。
『ワンダーWORLD』よりも先に、『ワンダーJAPAN・英語版』でしたねー。