『ワンダーJAPAN』6号

ワンダーJAPAN6

明日(12月17日)発売の『ワンダーJAPAN』6号です。「水門探検」の連載第2回(何回まで載せてくれるかなあ・・・今回ページ減っちゃったし)。今回は荒川上流の玉作水門と、多摩川下流の河港水門、六郷水門を撮ってます。あれ、そういう近代土木遺産みたいの、撮らないんじゃなかったの、とか言われそう。たしかにちょっと前までそのつもりだったのだけど。

「現代もの」を撮る乾いた視線で「近代遺産もの」を撮ることができることに気付いた、というか何と言うか、そんな領域を狙うのもありだな、という気がしてる。ふつう、「近代遺産もの」というのは雰囲気たっぷりに、いかにも「いいでしょ、これ。シブいでしょ」的に撮っちゃうひとが多いのだ。でもその誘惑をはねつけて、曇った真っ昼間にものの表皮をぺろって剥ぐような、「あられもない」撮り方すると、別の面が見えてくる。ビンテージものの化けの皮を剥ぐ。つまり時代の闇とかアウラとかそういう余計なもろもろを取り去ってしまうと、意外にその構造物の持ってる骨格とか表層とかが普通に面白かった、というようなことがあるんじゃないだろうか。そういうことならやってみても面白いような気がしている。

あれ、それってタイポロジーじゃないか?
ぐるぐる回って結局、振り出しに戻ってないか(笑)。

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