マンディアルグ作で澁澤の訳。ローマの北の山の中にあるボマルツォという村に存在する、わけのわかんない石彫ガーデンの話ほか。この怪物たちは16世紀に作られたものらしい。ぶっこわれた巨像が苔むして山中に散在しているのだが、不思議と心惹かれる風景である。ちなみに「Bomarzo」で検索したらちゃんとサイトがあった。どんなものにでもサイトができているのだ。ボマルツォ周辺の地図はここ。
マンディアルグといえば昔、オートバイという小説をちょっとだけ読んでやめたことがある。毛皮の内張のついた革ツナギを素っ裸の上に来てオートバイに乗るという場面だけを覚えている。なんじゃそりゃ、と思ったものだが要するにマンディアルグは毛皮フェチなのだった。おしまいのエロ小説を読んで納得。