グールドでなくてコープマン

Vintage article series: aperitif 20020103 – 20021205

ゴールトベルク変奏曲。いつも流すグールドのではなくて、トン・コープマン。正統的だ。
教科書だの何だのの執筆、さらに図版の校正だ何だで春の日々が流れていく。メーラを代えた勢いで、何年もの間、沈殿していたような古いメールを掘り起こして、捨てた。古い写真に引き合いが来たりして、4×5ポジを引っ張り出しスキャナにかける。チェンバロの再生音とスキャナのうなりが、重なる。
デジタルだのネットだの、今や当たり前のことを、ことさらに全面に出していくのは、もう止しにすることにしよう。普通に使っているのだから、普通にしてればいい。最先端の技術は、徹底的に使う。しかしそれを目的に据えたように見えるようなスタイルは、そろそろ引っ込めてもいいんだ。

タイトルとURLをコピーしました