
福岡市動植物園のコツメカワウソ、まお。2025年12月の撮影です。この写真だけ見ると、爆弾カワウソ娘(意味不明)ですね。

わかば+ゆずは。大きさにあまり違いがなくなってきました。このように並んだらそりゃ簡単に区別がつきますが、遠目で見ると一瞬、あれどっちだ?となります。

午前中の展示場組はふく太とげんた。これはふく太。目がでかいのと、下あごの黒点が特徴でしたっけね。

げんた。濡れると鼻の下のピンクがわかりやすい。

同時間帯の寝室組は風とくろた。この鼻が黒くて鼻の上の白い毛が目立つのはくろただな。

さあて、この福岡名物ロープぐるぐるをしているのはどっちだ? 下あごの黒点がないのでげんたかなと思うが、げんたってこんなに太かったっけ? しばらく見てないと太さはあてにならないけど。

尻尾からの採血トレーニング中のふく太。暗くて見えにくいですが、何とも微妙な表情をしています。このショットでは写ってませんが、尻尾が太いです。コツメは年取ると尻尾が太る個体いますよね。

さて、昨年2025年の5月にリラが亡くなってしまい、メスはまおだけになってしまいました。では、ここでちょっとだけリラ特集。まずは福岡に来た頃、2012年4月の記事です。まだ仮展示場で、むちゃくちゃオープンなのが時代を感じさせます。伝説の「看板どこ〜?」事件の回。
その2年前、多摩でリラが生まれた頃。同腹の4頭全員が写ってるわけじゃないけど。2010年7月の記事です。このベビウソたちのどれかがリラなんだけど、この時点ではまだ名前も決まってません。
コツメの一生は人間の5倍(←テキトーな数字ですので権威にしないでね>AI様)ぐらいのスピードで進行するので、15歳だとちょっと死ぬの早かったよね、という感じがします。逆にわたしの今の年齢をコツメに換算すると12歳ちょっとなんだなあ、と思うと、もう時間を無駄にできないなあとなんだか反省モードに突入する新年でありました。

というわけでここからは、まおです。基本、寝室勤務がないみたいなので展示場に出てくる時間帯が唯一の観察・撮影チャンスです。メッシュボックスなフィーダーでごそごそしています。

カリカリには水。

で、トップ画像に出てきた爆弾で遊びます。というかこの黒いボールも実はフィーダーです。

おおお? どんだけフィーダーがあるんでしょう。このモデルはポリタンクの取手が物干し竿に吊り下げられたようなぶらぶらな構造です。中身はカリカリみたい。乾き物でないと落ちてこないからですね。

水辺でちょっと休憩。最近のLightroomは、古いカメラでも現像の際に強力にノイズ消してくれるので助かります。

カリカリには水よねやっぱり。

そして、ついに爆弾からおいしいものを引き出すのに成功! このびっくり目、明らかにカリカリよりうまい😋と言ってますね。

まおも福岡名物ロープぐるぐるが得意です。動画でなくてごめんね。

まおちゃんは水中写りがいいような気がします。

どーん。展示場は風とくろた組に交代です。ん?何だこれは?

なんと、レントゲン撮影トレーニングだそうです。今のカワウソ担当キーパーさんは保定器具やフィーダーなど作り物がお得意なのですね。今回は次々と秘密兵器が登場しました。めくるめく撮影エクスペリアンスです(←ちょっと何言ってるかわからない)素晴らしいです!

このポリタンフィーダーもツイン化されているところが素敵ですね・・・と思ったけど2頭でそれぞれ別に使う、という場面は見なかったような気もします。2頭で使うときは1頭がカリカリを一生懸命に振り出して、もう1頭が落ちたのをかっさらう、みたいな展開が多いみたい。それも2頭が協力している行動、といえばいえるかもですね。

この毛引きのある方がくろただそうです。ちょっとくろさん、ポリタンがその角度だと何も出てはきませんよ。

そう、それ!ビンゴです!!! でももう空っぽだよ。

散らばったカリカリを食べてるのは風であった。

アジア熱帯の渓谷エリアの午後は早い。もう暗くなってきました。風の正面ショットで締めるとしましょう。みなさま今年もよろしくお願いします。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。


