
毎度おなじみ、盛岡市動物公園のカナダカワウソ、カエデさん。2026年2月中旬の撮影です。

1月にがっつり積雪があったようで、園内にはまだ雪が残ってました。こちらビクトリアエリアはリニューアル以降、入口から直行すると、道順的には思いっきり逆走になってしまい、一般のお客さんからなんとな〜く微妙な目で見られるようになりました。カワウソ推しだけじゃなくて最近ではピューマ推しのお客さんも同じ穴のなんとやらですね。もちろん視線など全く意に介さず反対向きに歩いて無事到着。

ドジョウ入りのボールを抱えて朝寝中のカエデ様。

以前なら考えられないようなシチュエーションですが、カエデさんももう決して若くないので食欲よりお休み欲の方が勝ってしまうのか。

ちょっと動いてもすぐに電池切れする感じで。

しばらくドロドロしてましたが、やがて給水桶に入れてもらってたドジョウを狩られます。

いつもの食べっぷりです。食欲がないわけじゃないので一安心、ですが。

両手で抱えて魚肉ソーセージを引っ張り喰いしているように見えますが、もちろん魚肉ソーセージなどではなく、ファンの方からいただいたドジョウ(LLサイズ?)です。

ようやく目が覚めました。

「んんん? こんなところにドジョウがいる?」
実はさっきまで抱えて寝てた白いボールから、カエデさんが寝ている間にドジョウが脱出してしまっておりまして。この写真は「砂まみれになっていたドジョウがカエデに発見されたの図」。状況がちゃんと理解できていないカエデさんの目が笑えます。

なぜかその場で食べない。まさか洗いに行った?

洗うわけではないのですが、やはりこの場所で引っ張り喰いをするのが落ち着くらしい。

今日はいい天気で気温も高めですが、積雪が一気に溶けることもなく。

こんな感じで、雪あそびができる程度に程よく残る雪。まだ2月だからね。2月といえば、前に2月に来たのっていつだっけ?
うわ、2016年だって。もう10年前だ。当時はまだ冬は動物園が休みで、何回か冬季開園日があって、という今思えば実にのんびりした時代でした。だからお客さんが同じ日に集中して盛り上がり、カエデさんもアイドル→スーパーアイドルになってしまったのでした。いろいろ懐かしいですね!

雪滑りじゃなくて、斜面登り。この時期の移動は基本的に後脚だけで可能です(ここちょっと伏線です)。

だから前脚で雪玉を作っているのかもしれない。

つくづくカナダカワウソって魅力的な動物だと思います。その魅力がはっきり現れるのはやはり雪の上だなあ。
2日目に続きます。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。


