彩度こそすべて

昼寝なぞしていたら枕元に有名写真家F原S也がやってきて、ぼそぼそ言いながらポジフィルムをえんえんと見せてくれる夢を見た。それらのポジはやはり大層鮮やかな色をしておった。どうしてこんな色が出るのだと訊ねているうちに場面が変わり、快晴の団地の中庭のようなところの大木に大蛇が絡み付いていて、熊だか何だかケモノに噛みつこうとするところに出くわした。その大木のてっぺんの若葉の緑の鮮やかなことといったらこの世のものとは思えない。あわててデジタルカメラのスイッチを入れたらすでにメモリーが満杯と出た。さーて困ったぞ、被写体を目前にして撮影済み画像の中から大して重要でない一枚を選んで消して、メモリーの空きを作るなぞというしちめんどくせえことせねばならぬ。しかも先日コンパクトフラッシュを15MBに増やしたので、50枚以上ある撮影済み画像から消せる絵を間違いなく抜き出さねばならぬ。そうこうしているうちに陽は傾く。あわててデジタルカメラのボタンを押しているところで目が覚めちまった。

Vintage article seriesは、1997年から2004年まで、わたしの作品サイト上にあったログ的なコンテンツを、本ブログ『Das Otterhaus』に復刻的に再掲した記事群です。ブログなどCMSが普及する前の時代に手書きHTMLで日々追記されていた記事は、展覧会などのお知らせ、雑感、制作上の試行錯誤の記録などが混在しています。その多くは字数も少なく画像のサイズも小さく、今の基準からするとコンテンツとしての価値はありません。しかしこの年代にこのような記述があったという事実は残すべきであると判断し、ブログの基層としてのデータの蓄積を維持しています。[2026年5月]
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