壊す必要のあるものは壊す

Vintage article series: aperitif 20020103 – 20021205

夏のゼミ展(Web展)6日目。もはや残りあと1日だ。美術はいつの時代でも、技術の先端と結びついていた。つまり純粋な美術の活動の中には、必ずその時代の時代性が内容、手法ともに畳み込まれているのだ。しかし残念ながら価値判断はいつも遅れてやってくる。新規な仕掛だけが売り物だの深みがないだの軽薄だのというネガティブな評価は、時代というものに真正面から向き合う作品に投げ掛けられる常套句なのだ。すでに、われわれれの暮らしている情報環境は変わってしまったのだ。従来の枠組みは一旦、壊さなければならない。従来の物差しも、一度たたき折らねばならない。家元制度的評価システムに安住する作家などクソ食らえだ。大学のシステムだって、硬直化してればもちろん壊す。新しい技術、新しい環境で何が言えるのか、徹底的な実証こそが今、もっとも重要な仕事だ。突っ走れ! 「Air」は第31回。

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