東雲水門
いつも開けっぱのセクターゲート(合掌した手のひらを横倒しにしたような形のゲート。余計にわかんないか)を、点検作業で閉めた瞬間。右の3連ローラーゲートの赤とは違うトーンであったことがわかる。おお、真っ赤。今どき珍しい立派な金赤だ。めでたい。閉めましておめでとう。
東雲水門、よく見ると新小名木川水門と同じように単なる3径間じゃなくて、1+2というように堰柱が分割されていることがわかる。なんでだろ。3つ同時に壊れないような設計上の配慮なのか。
手前左は区画整理中の新豊洲地区。かつて新東京火力発電所があったところ。すっかり更地になっちゃって東電の新豊洲変電所があるだけ。この変電所、ぜんぜん変電所に見えない。円筒形のオフィスビル(テプコ豊洲ビル)の地下に、50万ボルトの変電所があるのだそうだ。送電線も全部地中埋設だから、寄るとしびれそうな変電所のあの緊張した雰囲気のカケラもない。これでいいのか。機能主義で育ったわたしは納得が行かない。変電所が円筒形オフィスビルじゃプロダクトセマンティクスにすらなってない(←発電所プロダクツじゃないだろうって、建築用語でプロダクトセマンティクス的な造形理論のことを何と言うのか知らないんだごめんね)。
このまま進むと、世の中が用途を偽装した建築物だらけになり、疑似洋風のテーマパークみたいな都市景観で覆い尽くされることになるかもしれん。
もっともそのベクトルは逆方向に向かうこともあり得るので、工場型の住宅とか、機器室部分に住める水門とか、そんな楽しげなものが出てくる可能性もないわけではないので、まあ今日のところは良しとしておこう。
コメント
テプコ豊洲ビルのなかは@tokyoのデータセンタが入っているみたいですよ。
おお、ほんとですか!
ってことはサーバの巣窟なんだ・・・
あんな原っぱの真ん中にねえ(笑)。
水門コミュではお世話になっております
左のいつも閉まってる水門、扇形の門扉を使ったセクターゲートではないすかね?
地元の阪神間にコイツを使ったデカい閘門があるのです
あいやお恥ずかしい、いつもは開きっぱなし、とかかれてますな^^;
かざはやさん、こんばんは。
セクターゲートの閘門といえば、尼崎閘門ですか?
http://www.pa.kkr.mlit.go.jp/kobeport/_know/p6/html/p-3-7.html
↑このページによると、セクターゲートって船にやさしいソフト水流なゲートなんですね。なーるほど。