*本とか雑誌とか

記憶のための記録

『おたくの本懐』

長山靖生著・ちくま文庫。『コレクターシップ』という本が加筆され文庫化されて、このタイトルに化けている。つまりこの本はもともとおたく論ではなく、コレクター論が語られているものだ。よくあるおたくの生態の話などではなく、広義のおたく的生き方が成立...
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『思い出の昭南博物館』

E.J.H.コーナー著・石井美樹子訳・中公新書。日本占領下のシンガポールで博物館、植物園を守り通したイギリス人の回想録。シンガポールの植物園のことをちょっと調べれば、必ずこの本にぶち当たるはず。それほど有名な本であり、新刊時(1982年)に...
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『ねむり姫』

晩年の澁澤がどこに向かおうとしていたのかがわかる(かもしれない)一冊。古典によくあるあやかしの物語を現代語でやってるわけなんだけど、「テクニカル・ターム」とか「デジャ・ヴュ」とか、唐突に日本語化した西洋の単語が飛び出すところが不思議なひっか...
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『切手と戦争』

内藤陽介著、新潮選書。切手を通して昭和戦史を概観する、という内容なんだけど、かなり面白かった。単なる切手にまつわるエピソード、というのでなくて、それが実際に使われたもの(切手貼った封筒のことを切手業界ではカバーと呼んでますね)が資料として大...
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『旅のモザイク』

澁澤龍彦が続きます。南イタリアと中近東と日本列島の旅行記。南イタリアに関して言えば、同じ文章を別の本ですでに二度も読んでいるのだった。読み出してから気がついたんだけどね(笑)。異色なのは日本の旅行記。70年代の旅雑誌の連載ものなのだけれど、...
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『電脳の教室』

ひさびさにわたしの本が出ます。といっても2冊目なんだけど。教科書とは名ばかりで、実はほとんど実用書(笑)。ここの新刊案内を見てね。あ、一番脱力系のやつだから間違わないように。まだアマゾンとかでは売ってないけどそのうち出回ると思いますよ。とこ...
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『暁:少女』

北爪満喜の97年の詩集。「しろつめくさ」がよかった。植物と電話と人体とがずたずたに砕け散ったまま押しつぶされ、ひとかたまりとなって頭の中の狭い道を無理やり擦り抜けていった感じ。詩の読み方としては思いっきり邪道なのかもしれないけど、北爪さんの...
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『さかしま』

J.K.ユイスマンス作、澁澤訳。いろんなところにちょくちょく出てくる書名だけど、これまでの人生の中で読む機会はなかった。さかしま、ってぐらいだから、きっととってもいやらしい倒錯系のエロ小説にちがいない、とずっと思ってたんだけど、ぜんぜん違っ...
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『ボマルツォの怪物』

マンディアルグ作で澁澤の訳。ローマの北の山の中にあるボマルツォという村に存在する、わけのわかんない石彫ガーデンの話ほか。この怪物たちは16世紀に作られたものらしい。ぶっこわれた巨像が苔むして山中に散在しているのだが、不思議と心惹かれる風景で...
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『滞欧日記』

ひきつづき澁澤龍彦。というか、これは彼の四度の渡欧の際の日記を巖谷國士が編んだもので、イタリア滞在部分は先日の『イタリアの夢魔』に収録されている。単純にイタリアの前後の部分が知りたくなっただけ。わたしもイゾラ・ベッラやボマルツォに行ってみた...