Vintage article series: Humdrum 19971020 – 19991231

酔っ払って帰り道、本屋に寄る。週に3回は本屋に行く人間だがこのところどうも本屋に接する調子が変化してきたように思う。以前なら何も収穫がないといくばくかの失望とともに店を出たものだ。最近は何だかザマーミロ、もう印刷メディアの時代は終わりつつあるのだ、なんて比較的晴れ晴れとした気分で出てくるようになった。文芸書や文庫本はそんなことはないのだが、雑誌に対してはどうにもそういう敵意のような気持ちがつのる。毎月々々、雑誌の発売日を楽しみにしていたような時代はもう彼方に過ぎ去ってしまったのだろう。複雑な思いで店を出て腐れた光の中を帰る。


