プリントは紙に過ぎない

●展覧会のポストカードの版下を作っていて考えた。展示、ということについて。印刷メディア上でもない、スクリーンメディア(WWWとかね)上でもない。画像情報が物質として直接提示されることの意味は、何なのか。それは後でゆっくり考えるとしても、少なくとも今日的な展示という場に期待されるものは何なのか。物質化した画像を肉眼で直接確認したいということだろうか。それなら物質は物質らしく提示されなければならないだろう。プリントという存在は、黒子であることをやめて物質として自己を主張し始めるはずである。展示のスタイルは、かならずしも規格(マッティングやフレーミング)に踏襲的である必要もない。プリントは紙に過ぎない、ということを、否定的でも肯定的でもなく、常に意識していられる展示を考えてみる。

Vintage article seriesは、1997年から2004年まで、わたしの作品サイト上にあったログ的なコンテンツを、本ブログ『Das Otterhaus』に復刻的に再掲した記事群です。ブログなどCMSが普及する前の時代に手書きHTMLで日々追記されていた記事は、展覧会などのお知らせ、雑感、制作上の試行錯誤の記録などが混在しています。その多くは字数も少なく画像のサイズも小さく、今の基準からするとコンテンツとしての価値はありません。しかしこの年代にこのような記述があったという事実は残すべきであると判断し、ブログの基層としてのデータの蓄積を維持しています。[2026年5月]
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