お待たせしました。先日現地からポストした、カワッピーの立体があったりして何かと楽しげな、砂川遊水地にある水門を3つほど見てみよう。
砂川遊水地排水門。
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場所と大きな写真は、いつものとおり写真をクリックしてPanoramioからどうぞ。
初見では「うわー、やっちゃった!」としか思えなかった。遠目にはディズニーランダゼイションにしか見えないのだ。ところが接近して水門の躯体をよく見ると、それはもう堅牢に作られており、そのハードさに感心してしまった。モデルにしたと思われるヨーロッパの城壁の門なんかより、こっちの方がよっぽど丈夫だろう。ヨーロッパ中世には耐震基準とかないからね。日本人がマネしたらオリジナルより高性能になっちゃった、という話は枚挙にいとまがないが、こんなところにも凄いのが突っ立っていたね。
2段ゲートの扉体は、どうもステンレス製で、しかも塗ってあるようだ。扉体下端のお金に糸目をつけてなさそうな滑らかな曲面に注目だ。これは素人目にも排水をスムーズにするためのものとわかる。
普通の水門は扉体を吊るためのワイヤがむき出しになっているのだが、その部分が扉体の延長としてステンレスでカバーされている。もちろん何か効果を狙ってるのだと思うけど、視覚的にはちょっと重過ぎるかも。慣れの問題か。それよりはメンテナンス性が落ちたりしないのか心配。中に大規模な巣を作る鳥とかいるとやっかいそう。
さて、砂川遊水地はしっかり貯水をしているので、ちょっとした湖のようだ。反対側まで回ってみると・・・
どこのヨーロッパだここは。
さっきの排水門が遠くに。ぜんぜん水門に見えないですね。北海道だから成立する景観と言えなくもないけど。ひょっとして砂川、本気だな。
しかしまあ夏の晴れた土曜日というのに、ほとんど人がいない。北海道に行く本州からの観光客も、富良野とか旭山動物園とかに一方的に押し寄せてないで、少しは砂川遊水地へ行ったらどうか。
もうひとつ、水門。
パンケ歌志内川水門。
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さっきの排水門の廉価版という感じだろうか。気軽にお付き合いのできる、手頃な水門である。ちゃんと名札を付けて、自分から名乗ったりして明朗会計というか性格もよさそう。
それにしても「しゅん工」は何とかならなかったのか「しゅん工」は。「三原じゅん子」みたいではないか。そんなにいいなら自分もやってみようかな。
「佐藤じゅん一」
かなり間抜けな感じで、まるでダメだ。どんなに画数が良くても「じゅん一」はあり得ない。
ところで、砂川が本気であることに気がついたのは、実はこれを見たから。
湖畔のこじゃれたレストランだろ、と思うでしょ。しかしこの建築物の正体はそんな軽々しいものではなかった。
ここまで遊べればOKだと思う。やり切りが肝心だぞ何ごとも。中途半端が一番よくないね。われわれも見習いたいものである。感心したところで最後にもうひとつ。今度はパンケじゃなくてペンケ。
ペンケ歌志内川樋門。
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ほんとにやり切ってる。いいと思うよ。ここまで作ったのなら、いっそ中世ファンタジー系コスプレ大会の会場などに提供してはどうだろう。コスプレで町おこし、いや、遊水地おこし、だ。
みなさんもぜひ。初秋のご旅行は「心のオアシス砂川遊水地」だ。
カワッピー、スイッピーもあなたを待っている。
コメント
北海道在住、水門業界に従事している者です。
記事、大変共感でき、面白かったです。
今後もご活躍(面白い記事を)期待しております。
>阿部さま、
好き勝手書いてますすいません。
ここしばらく北海道をネタにさせていただきますので、広いお気持ちでおつきあいいただけるとうれしいです。