
切手屋で30円均一のファイルをめくっていたら、ベルギーのロンキエール・インクラインの切手を見つけた。偶然である。こんな切手が発行されていたことすら知らなかった。これはどう考えてもわたしの手元に来るべき切手なので、さっそく連れて帰ることにした。もし、これが5000円のレア物切手でも買ったと思うので、それが30円というのは大層お得な買い物をした計算になる。そこでバランスを取る意味もあり、他にいろいろ余計な切手も買って、最終的に5000円ぐらいになるようにした。これって切手屋の思うつぼなのではないか、と後になってから考えた。

あらためましてロンキエール・インクライン。慣れないフランス語で書くと Le plan incliné de Ronquières となる。もちろん発音はできないので、何て読むのかとか聞かないように。実は先日のストレピ・テューの20キロぐらい北にある。こうしてみると南部ベルギーって本当に水系土木構造物の宝庫だよ。これが電車で2時間ぐらいのところにあったら、毎週通うね。
ロンキエールは垂直昇降型のストレピ・テューと違って、斜面を水槽が上り下りするものだ。もちろん水槽には水を入れて、船が浮かんだまま、というのは同じである。いろいろ言われても全然イメージできないと思うので、例によって先にYouTubeで見ておいてください。
まずは直球。水槽がのどかに下っていきます。ちょこんと乗ってる船がかわいいよ。
こちらはロンキエールの公式CMだろうか。いい感じの出来だがロンキエールの気違いじみた面をつかみきれていないのが残念。
最もぶっ飛んでるのはこれかもしれない。これだけ見せられたら何が起きているのかまったくわからないはず。
さーてロンキエールとはいったいいかなるものなのか?
続きを待て!

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。

コメント
こんなインクラインがあるんですね!かっこよすぎです。ベルギー、すごい。
上の方にうっすら見えるタワーも気になりますが、それ以前に、車軸の上のナンバリングがいかしてる。
日本にも琵琶湖にインクラインの遺構があります。琵琶湖のはドライ式でかわいい感じですが。
ロンキエールの車輪は計236個もあってほとんど気違いじみてます。