Air #098 をアップロード

Vintage article series: CAXAPOB 20030111 – 20030923

いわゆるまともな画像、から離脱することは、まともな画像という暗黙の制度を照射する。「媒質」に対する気づきは、「対象」という画像生成における暗黙の目的を照射する。水平垂直上下の放棄は、画像生成における古典以来の作法を照射する。そんなアプローチはデジタル以前からあったよ、という声が聞こえそうだ。しかし、デジタル由来の過剰な反復性を、決して甘く見るべきではない。短いループで繰り返される単純さの波は、構造中の予想もしなかった部分と共振し、構造体の破壊をもたらすことがある。構造の美しい使い方や、構造中でいかに上手にふるまうか、というレベルの行為には興味がない。構造の破壊と組み替え可能性にコミットできること、それだけが今、楽しみだ。

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