Vintage article series: aperitif 20020103 – 20021205
いよいよ最終日のWCP (http://www.nmrt.jpn.org/wcp/) Pre Ground 2。片っ端から見ているうちに、最初に見たページの内容が変わったりしている。これはランダムリンクとかそういう仕掛けじゃなくて、「作っている先から見ている」状態なのだ。モニタの向こう側に作り手の姿が一瞬、見えたようで悪い気はしない。
かつて、といっても7、8年ぐらい前だと思うが、webが普及する直前のこと、デジタルコンテンツの「全部見たかどうかわからなくてイヤ」感覚について問題にしたことがある。そのときはナビゲーションで解決しましょうなどというありきたりな解決策で収めたわけだが、今思えば問題の主軸がちょっとずれてたようだ。全部見たかどうかわからないことが問題なのではなくて、全部見ないと気が済まない、という感覚はどこから来るのか、ということの方が問題だった。その方がはるかに面白かっただろう。
情報があふれかえっていることについて、今さらどうのこうの言っても仕方がない。なにしろ近頃はサイトがザッピングリンク (http://www.netdeview.com/) で釣り上げられるのだ。目の前を通りすぎていくもののうち、必要なものだけ取り分けて残りは捨てる能力を持つものだけが生き残る。文明の大きな曲がり角。角を曲がったところが天国か地獄かは、誰にもわからない。

