作っている先から見ている、状態

いよいよ最終日のWCP [Broken Link : http://www.nmrt.jpn.org/wcp/] Pre Ground 2。片っ端から見ているうちに、最初に見たページの内容が変わったりしている。これはランダムリンクとかそういう仕掛けじゃなくて、「作っている先から見ている」状態なのだ。モニタの向こう側に作り手の姿が一瞬、見えたようで悪い気はしない。
かつて、といっても7、8年ぐらい前だと思うが、webが普及する直前のこと、デジタルコンテンツの「全部見たかどうかわからなくてイヤ」感覚について問題にしたことがある。そのときはナビゲーションで解決しましょうなどというありきたりな解決策で収めたわけだが、今思えば問題の主軸がちょっとずれてたようだ。全部見たかどうかわからないことが問題なのではなくて、全部見ないと気が済まない、という感覚はどこから来るのか、ということの方が問題だった。その方がはるかに面白かっただろう。
情報があふれかえっていることについて、今さらどうのこうの言っても仕方がない。なにしろ近頃はサイトがザッピングリンク [Broken Link : http://www.netdeview.com/] で釣り上げられるのだ。目の前を通りすぎていくもののうち、必要なものだけ取り分けて残りは捨てる能力を持つものだけが生き残る。文明の大きな曲がり角。角を曲がったところが天国か地獄かは、誰にもわからない。

Vintage article seriesは、1997年から2004年まで、わたしの作品サイト上にあったログ的なコンテンツを、本ブログ『Das Otterhaus』に復刻的に再掲した記事群です。ブログなどCMSが普及する前の時代に手書きHTMLで日々追記されていた記事は、展覧会などのお知らせ、雑感、制作上の試行錯誤の記録などが混在しています。その多くは字数も少なく画像のサイズも小さく、今の基準からするとコンテンツとしての価値はありません。しかしこの年代にこのような記述があったという事実は残すべきであると判断し、ブログの基層としてのデータの蓄積を維持しています。[2026年5月]
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