走りながら考える

走りながら考える photo 6
1999/03/24 Tokyo

●電子メールやらBBSやらを使うようになってかなりたつが、依然として直接会って話をするのが一番手っ取り早く、もっとも深い了解が得られるものと確信していた。しかし最近それがかなり揺らいできた。下で書いたコラボレーション [Broken Link : http://www3.justnet.ne.jp/~prism/]、一方でBBS上で4人が話し合いを進めながら、その裏で堰を切ったように各自、実験とページ構築が進んでいる。走りながら考えるというのはまさにこういうことだなと思える。よく考えてみると直接会って話をして、なんてやり方は、かなりの無駄時間を費やしている。もちろん直接会うのを完全に否定する気は毛頭ない。わたしだって会って話をしたい人は大勢いるし、話をして一発で決まる、なんてこともザラにある。だからといって、何か直接会うことを至上とするあまり、視覚的な言語(つまり文字ね)による個人間のコミュニケーションを軽く見るような傾向は、まったく賛成できない。電子メールやらBBSやらという手段は、かなり加速されてはいるがむしろ古典的な手紙の範疇なのである。その電子メールまで含めた手紙、を使って順を追って用件を伝える、ということは現代人である以上、必要不可欠な行動である。いや待てよ、ひょっとしてもっとも悪いのは電話なのではないだろうか。電話は本当に野蛮だ。電話で済ます、というやり口は直接押し掛けてゴネる、という行動と相似である。なんだ結局、電話はキライだ、という話になってしまった。

Vintage article seriesは、1997年から2004年まで、わたしの作品サイト上にあったログ的なコンテンツを、本ブログ『Das Otterhaus』に復刻的に再掲した記事群です。ブログなどCMSが普及する前の時代に手書きHTMLで日々追記されていた記事は、展覧会などのお知らせ、雑感、制作上の試行錯誤の記録などが混在しています。その多くは字数も少なく画像のサイズも小さく、今の基準からするとコンテンツとしての価値はありません。しかしこの年代にこのような記述があったという事実は残すべきであると判断し、ブログの基層としてのデータの蓄積を維持しています。[2026年5月]
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