過剰な反復による構造の破壊

いわゆるまともな画像、から離脱することは、まともな画像という暗黙の制度を照射する。「媒質」に対する気づきは、「対象」という画像生成における暗黙の目的を照射する。水平垂直上下の放棄は、画像生成における古典以来の作法を照射する。そんなアプローチはデジタル以前からあったよ、という声が聞こえそうだ。しかし、デジタル由来の過剰な反復性を、決して甘く見るべきではない。短いループで繰り返される単純さの波は、構造中の予想もしなかった部分と共振し、構造体の破壊をもたらすことがある。構造の美しい使い方や、構造中でいかに上手にふるまうか、というレベルの行為には興味がない。構造の破壊と組み替え可能性にコミットできること、それだけが今、楽しみだ。

Vintage article seriesは、1997年から2004年まで、わたしの作品サイト上にあったログ的なコンテンツを、本ブログ『Das Otterhaus』に復刻的に再掲した記事群です。ブログなどCMSが普及する前の時代に手書きHTMLで日々追記されていた記事は、展覧会などのお知らせ、雑感、制作上の試行錯誤の記録などが混在しています。その多くは字数も少なく画像のサイズも小さく、今の基準からするとコンテンツとしての価値はありません。しかしこの年代にこのような記述があったという事実は残すべきであると判断し、ブログの基層としてのデータの蓄積を維持しています。[2026年5月]
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