東山の懸垂式モノレール保存車両

このところ、すっかりログを書く習慣が抜けちゃいました。何か思い付くとすぐにtwitterに書いてしまうためかもしれん。それすらそんなに頻繁なことではないので、おのずからログに書く機会は減る。これって良いんだか悪いんだか。

で、先日のこと。名古屋の名門、東山動物園(東山動植物園、が正しい)に撮影に行ったとき、園のはずれで妙なものを見つけた。

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最初、売店の張りぼてかと思ったのだが、よく見るとどう考えても本物のモノレールの廃墟、というか保存車両である。

動物園に懸垂式モノレールがあるのは上野動物園でおなじみの風景ではあるが、東山にもそんなものがあるとは知らなかった。

これ、あとで知ったのだが「名古屋市交通局協力会東山公園モノレール」というものだそうだ。1964年開業で1974年廃止。せっかく作ったのにわずか10年で廃止とは、何とももったいないことである。そういう気持ちの表れなのか、こうやって車両が保存されたらしい。生きていた期間より、保存されている期間の方がずっと長くなってる、ってのは「200年前の剥製」みたいなもんだな。あ、わかりにくいですか、このたとえ。

実は東山動物園全体が「昭和のテーマパーク状態」になっているので、こういうものがどーんと現れてもぜんぜん違和感はないところが素敵です。

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本気で撮ってなくてごめんね。本気で撮ろうと思ったら、Wikipediaに載ってる写真から察するに、東山タワーに上って撮るべきだったのかもね。今回は仕事で行ったので、そんなことしているヒマはなかった。いずれまたの機会に。

そうそう、ちなみに「東山動物園のモノレール」と呼んだ場合、今では別のものを指すので注意が必要だ。

懸垂式廃止後のしばらくたった1987年、遊戯施設として跨座式モノレールの「スカイビュートレイン」が開通したからである。今モノレールと言ったらそっちだ。しかし、そやつは今年の春に車輪脱落事故を起こし、現在も運休中なのであった。

スカイビュートレインの車輪脱落・落下事故に関するお詫び

どうりで何も動いてないはずであった。懸垂好きとしては、懸垂式やめて跨座式にするからそういうことになる、と言いたくなるところだがそこをぐっとこらえ、安全運行で早期復旧を願っておきます。

コメント

  1. いさき@WJ より:

    えーこんなのが東山動物園にあったんですか!!
    丸っこいデザインがかわいいですねー!!!
    東山スカイタワーから見えたのかな。
    5両編成のが走っているのは見えたんですが
    こちらは全然気づかなかったです。残念。
    wikiの画像、よく撮れてますね。どこからだろ。
    スカイタワーの上からだと望遠でもかなり小さくなっちゃうんですよね。

  2. bito より:

    今年の春に行ったときは、気づかなかったです。
    機関車があったのは見つけて、なんで?ここにと思ったのですが。
    「昭和のテーマパーク状態」なんですね、今度行く機会があったら、その観点で周ってみようっと。

  3. jsato より:

    地上からはどうやってもちゃんと撮れないような感じでしたよ。まるで隠してるみたいで、それもまたよし。
    「昭和のテーマパーク」と言っても積極的に押し出しているのではなくて、ひとりでにそうなっちゃったのですなーあれは。きしめん食べてねきしめんw

  4. 猫が好き♪ より:

     これ、「10年で廃線」っていうか、もともと三菱が実証用の試作線が欲しくて「全額こっちで持つから作らせてくれ」という話をして作った路線だったようで。実用化一号の湘南モノレールができたものだから用済みになったということではなかろうかと思います。もちろん金をかければ維持はできたんだろうけど。
     車輌は、図面とかを確かめてはいないのですが、フランスに作られた最初の実験線で走っていたものの設計図をほぼそのまま使って作ったものだったようです。そちらはフランソワ・トリュフォ監督の『華氏451』の冒頭部で疾走してます。

  5. jsato@otterhaus より:

    >猫が好き♪さん
    ご教示ありがとうございます。
    なるほど、実験線が営業していたようなもんなんですね!

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