自分のブログでもっとも多く出てくる擬態語「ぐるぐる」。左の記事検索でぐるぐると入れてみてほしい。いっぱい出るよ、ってそんなヒマなひといないか。いや待て、ぐるぐるって擬態語なのか。オノマトペ、というやつではないのか。
なんだかよくわからない。国語は不得意だ。
全国3千万の水門ファンのみなさん、お元気ですか。わたしは水門のことを忘れてはいません。今カレーに飽きたのと似たような心境なので、今日は巨大重機祭りはお休みにしたい。
で、はい。これ。

そう、よく覚えてくれてましたね。北海道は石狩川水系、茨戸川の運河水門に4つ付けられたかわいいチャーム。謎のぐるぐる物体だ。
そう。謎の球体が石狩平野の風を受けてぐるぐる回る。4つのうち3つはちゃんと回らないようだったのだけど。
このぐるぐる球体の謎がついに解けたよ。北海道にお住まいの松本喜幸さんと、神保祐一さんから教えていただいたのだ。じつはお二人は、あこがれの水門プロフェッショナル。いえーい。
北海道の水門に付いている部品を北海道の水門プロに教えていただいた、ということはこのぐるぐる球体は北海道限定グッズか、と思いたいのが人情だろう。北海道といったら何といっても球体キャラだ。
しかし、その期待は無残にも裏切られる。実に世知辛い世の中、というやつである。このぐるぐる球体の産地は大阪だった。まあたしかにマリモはタコ焼きに勝てない、だろうなあ。
あ~ら、確かにあのぐるぐる!
この製品は、正しくは「バードストッパーボールタイプI型(高所耐強風用)」という。大阪の「株式会社バードストッパー」の製品だ。ピンポイントに絞り込んだ社名がすてき。
この黒いぽちぽちは、実は磁石だ。
羽根に風を受けて球体がぐるぐる回ると、磁石がまわって周囲の磁場が乱れに乱れまくる。ハトやカラスなどの生物磁石を持った鳥は、磁気の乱れを嫌うので、水門に寄りつかなくなる、という仕掛けだ。宇宙の神秘の身近な応用か。
別に鳥に愛される水門でもいいような気もするが、フン掃除をするのは人間なので、やはりコスト的に鳥には来ないでほしいのだ。自分で下の始末のできる進化した鳥が現れない限りは、構造物管理の立場では鳥はNGな存在です。アメリカではジェットエンジンに飛び込んで飛行機が墜落したりするしさ。もっといろいろ勉強して進化しろよ>鳥
さて、このバードストッパーボールタイプI型(高所耐強風用)の方は、すでに進化していた。風がなくても太陽電池で回るタイプ、登場。音も出るよ。
ボールタイプSS型(ソーラソニック)広範囲飛来防止。高所耐強風用
このぐるぐる球体の面白さは、鳥を退治する道具であるにもかかわらず、それ自体がボテった鳥みたいな形をしている点にあると言えるだろう。できればもう二回りほど小さいタイプを作ってくれないものか。うちのベランダにもぜひ付けたいのだが、このままではでかすぎ。
【追記というか訂正】
昨日のUSエアウェイズ機は墜落じゃなくて不時着でした。「チェスリー・B・サレンバーガー3世」機長すごい。ところであの機体、直してもう一度飛ばすのか?

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。



コメント
そんな磁力を攪乱する威力を持ってたとは!
かわいい上にできるヤツってことですね、ぐるぐる。
ただ、適応鳥類に鳩が入ってることが友人として切ないです。
>sugiuraさん
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