Vintage article series: Humdrum 19971020 – 19991231

●夏も半分を過ぎてしまったようで、暑い暑いと言いながらもそれを惜しむような気持ちが出てくるようになってきた。今年もちゃんと暑い夏で良かった。ネットラジオ [Broken Link : http://www.netradio.com/] でプログレ(!)なんか聞き流しながらこれを書いている。一方で何度も出かけたトルコでの地震の被害に心が痛む●最近、なぜか水門ページ [Broken Link : http://www.bunny.co.jp/fg/] に、人気が出てきて作者としてはうれしい限りである。何だかんだと書いているが、とにかくやはりみんなに水門を見に出かけてほしい、と思う。現代に生きるわれわれは川というものを意識しにくくなっているが、昔も今も川は人間に対してたいへんに強大な存在であることに変わりはない。うっかりそれを忘れてしまうと、命を失ってしまうこともある●水門に出かけることが川の危険を知ることに直結するわけでもないが、日本の川はそのほとんどが人為的な制御下にあって、必ずしもすべてが最適化されているわけではないにせよ、ある仕組みで運用されている。そのシステムを体験的に見知ること、意識のはずれの方にでも置いておけること、水門を見に行くということはそういう効能や意味合いを含んでいるのだと思っている。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。
