Vintage article series: Humdrum 19971020 – 19991231

●新しい部屋の窓からはいろんなものが見える。給水塔、遠くのビル、花火、積乱雲。4階なので電線がジャマなのを除けば、景色としてはまあ悪くない。ところが斜向かいがウナギ屋なので、窓を開けていると時間と風向きによっては蒲焼きの匂いも飛び込んでくる。こればっかりはいいのか悪いのか未だ判断できないでいる●もうひとつの窓、すなわちInternetの方。これはついに常時開きっぱなしになってしまった。思った通り、世界への敷居がぐーっと下がった感じがしている。Web上で何かを作り上げていくことに伴う無力感が、いつの間にか消えている。確信犯的にアクションを継続させていけそうな気分がしてくる●DNSの変更が世界中に行き渡った頃を見計らって、2、3日中にWebサイトの一部を目の前のサーバに移す。同時にサイトの再構成、新プロジェクトの立ち上げなど行うつもり●1995年8月1日にWebサイトを始めて、ついに5年目に突入した。見てくれているみなさんありがとう!これからもよろしく。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。
