Vintage article series: Humdrum 19971020 – 19991231
●以前から、全文検索型の検索サーバの存在が気になっていた。自分で使うのも面白いのだけど、その検索サーバをたどって自分のページに来てくれる人の行動パターンを知りたいと思っていた。具体的に言うと、どのような検索キーワードによってわたしのページは釣り上げられているのか、というところが気になっていたわけだ。で、サーバソフトであるApacheの機能の中に、どのリンクをたどって来たか、という項目をオプションでロギングできることに気が付いて、www.bunny.co.jpの方でしばらく記録を取ってみた。そのログの表示しているのは、リンク元ページのURLなのであるが、検索サーバの検索結果がリンク元ページの場合、そのURLには検索を行ったキーワードが同時に記録される仕組になっているのだ、面白いことに。少々面倒だがログから自分のページのデータを抜き出して、ASCIIデコードしてさらに漢字コードを変換すると日本語キーワードも読めるようになった。→1997年12月にわたしのページを釣り上げた検索キーワードへ
本人にしてみると思わず苦笑させられてしまうようなキーワードが並んでいるのだが、自分のページの抱え込んでいる情報の傾向、つまりは自分の頭の中がどのように「傾いて」いるかという事実を思わず突きつけられたような感じもして、ちょっと恐ろしい。それにしてもこれは大当りだな、と思わせるキーワードがある一方で、明らかに気の毒なキーワードもある。魚を釣ろうとしたのにゴム長靴や空き缶を釣り上げてしまったようなものであろう。世の中、廃墟趣味の人が結構いるのはわかるけど、「乱数放送」で検索する人が複数いるのはどうにも不思議な感じがするのであった。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。
