
でかいものはいい。でもでかいものは基本的に見るだけなので、自分でさわれる程度にスケールダウンしたものがほしくなるのが世の常だ。大人は写真撮ったりして我慢できるが、子供はそうはいかない。
というわけで、キッズ向けのプチ重機の登場である。
前にドイツのランドシャフトパークのカッコかわいいやつをお見せしたが、別の場所のプチ重機の写真も出てきたのでお見せしたい。
オランダの人工島ネールチェ・ヤンスにあるデルタパークという、ドボク・テーマパーク内の砂場にあったやつだ。水門が62基並んでいる東スヘルデ防潮水門の建設拠点となった島で、今は見学のための拠点を兼ねたテーマパークになっていて凄いのだ。全身ウソで塗り固めた某ネズミのテーマパークのようなものではなくて、リアルな元現場のドボク・テーマパークだ。
しかしまあオランダのプチ重機はドイツのにくらべてえらく武骨だ。操作性もあんまり良さそうな感じがしない。
むしろ、今よく見てびっくりなのが後ろにある遊具である。何だこれは?
ホッパとかコンベヤとか、そういう類の「ドボクマインド養成遊具」だろうと思うのだが、ちょっと尋常でない設置の熱意が読み取れるのである。ドボク=物理的に国防、というオランダの基本精神が、こんなところにちょろっと現れているんだよ。
何でもっとちゃんとチェックしなかったのか自分。
それは東スヘルデ防潮水門のド迫力に圧倒されまくり、ビールなど飲んでへろへろになっていたからである。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。
