「オランダせんべい」の脱力な由来については以前書いた。
その脱力せんべいは塩味で薄く、酒田で作っていて、流通は東北地方限定である。
ところが、世界にはまた別の「オランダせんべい」があって、それは何と北海道の根室で作られていることを知った。
これがそれ。

直径は14センチもあるのでせんべいとしては大柄だ。
新千歳空港駅のホームのキオスクで普通に売っていた。お土産用というより日常的なスナックのような扱いだった。北海道の人は、小腹が空いたらキオスクなどで購って気軽に食すのであろうか。
まだ試してはおらぬが、手触りがむにょむにょとしており、濡れせんべいというかこれはもうワッフルである。味もやさしいミルク味。これでせんべいはないだろう、と思いつつもググってみれば、何とこちらの方がはるかに説得力のある由来があった。
子供の頃からわたしの知ってる酒田のオランダせんべいは、激しく由来負けしているのだった。なんかちょっとくやしい。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。
